少し前の弁護士ドットコムの記事に


 っていう、ほーーって記事が出てまして…。皆さんご興味あるのか、そこそこ長い間ブロゴスの閲覧数も1位になってましたね。一応、これは僕の分かる範囲なのでお話しできそうです。

 まず僕がなるほどーって思ったのは

 「そういう風にとらえられるんだ~」

 って所でした。ええ。なるほど。確かに、被害にあってるにもかかわらず、被害者は実名報道されて、加害者は20歳未満だった場合、「匿名報道」になりますよね。言われてみれば、被害者の方が報道被害にあっちゃいそうです。

 考えたことなかったですけど、今はネットも含めて、色んな情報が悪用されるし拡散されるから気をつけるって意味では、匿名性を強めた方がいいんでしょうかね…。

 いえ、これはですね、単純な話なんです。そもそもメディアの報道って…

原則が「実名」だから

 が今回の答えです。すみません、単純で。加害者とか被害者とかあんまり考えてないです。ニュースは実名が基本です。

 メディアだとかマスコミだって言っても、その立ち位置って、国民の「知る権利」のためにあるんです。国民は日本中、毎日見回してる訳じゃないですよね?沖縄の人が北海道のニュースってなかなか普通じゃ知れないじゃないですか?

 でも、例えば、沖縄県に住むAさんが不幸な事件に巻き込まれた、として、そのAさんのご友人が北海道に住んでらっしゃる可能性ってあると思うんです。

 そんな遠く離れた地にでも、沖縄で起きた事実が届くように、Aさんのご友人がその不幸をいち早く耳にすることが出来るように。基本はすべての報道を実名でするのがそもそも原則なんです。

 じゃあ加害者はって話なんですが、佐世保の件に関しては容疑者が未成年でしたからね…。これは弁護士ドットコムさんに書いてある通りの理由です。はい、少年法61条です。我らマスコミにとても有名な61条です。

 個人的には、未成年であってもそこに悲劇はあるし悲しみはあるので、なんでそんなに守らないといけないかな~って思いも当然あったりするのが本音なんですが、少年法がある以上、それに逆らってもしょうがないので、佐世保の事件では…

 原則通り被害者は→「実名」

 61条があるので加害者は→「匿名」

 での報道となっています。

 ただ、弁護士ドットコムの記事のラストにあった

 「加害者側、被害者側双方ですが、犯罪と被害の背景・原因を検証し、将来の改善策につなげるために、『個人の識別情報』を、社会が必要としているとはいえないと思います」

 と言うご指摘は確かにその通りだと思います。容疑者や被害者の顔写真の事を

 「がん首(がんくび)」

 と僕たちは呼びます。他局に先駆けて「がん首」を取ることは上司から徹底的に叩き込まれます。これも、今の普通の方々の感覚とは違っていると思います。

 それが無かったとして、視聴率はコンマ1%も変わらない事でしょう。単なる他局へのあてつけであったりイヤミであるケースがほとんどです。俺たち、取材、進んでるんだぜ~的な。

 でも、新聞やテレビ局の「報道セクション」って結構閉鎖的な組織だったりします。なかなか正論ってのはこれからも通らないかも知れないですね。
(長谷川豊公式ブログ『本気論 本音論』(http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/)より転載)