立川明日香(元埼玉県新座市議)

 ノルアドレナリンの噴出が止まらない。視界に入るものすべてが「食べ物」に見える。つまり目に入るすべての情報が価値あるもの、意味のあるものに見える。なので徒然なるままにまさにきょうの思考をそのまま書きたいと思う。たとえば仕事の机の上のカレンダーや紙の山。きょうは会社勤めの意義がよくわかる。いつもは何も考えないで使っているエクセルの意義なんかも真剣に考えてしまっている。

 会社員は仕事を、楽しいからやる。アドレナリンがでるからやる。というふうでないと残業してはいけない。もちろん通常の業務も。私の職場には家族に献身するのが自分にとって一番の幸福の人がいる。そうするほうが脳内物質が沢山出るからそうする。一方で家族を顧みず会社の後の飲み会で脳内物質を求める人もいる。

20121225
新座市役所で会見する立川明日香氏(2012年12月25日)
 2012年、市議を辞職する直前、衆議院選挙に出馬することを直前でやめた。その後最近まではそれで100%良かったと思っていたが、最近になって出馬してもよかったなと思い始めた。

 それはやめるにいたった行動が、恐怖からの逃避だったと今は思う。衆院選に出るなど、私には到底力不足で、子育てに手が回らなくなってしまう。そう考えて、理由付けしてやめたのだけど、本当の理由は単に撮影の前日に撮影日が決まった政見放送収録が恐かったから。人はいつも恐怖から逃げようとして多くの幸福になるチャンスを逃す。

 まあ本当のところは、人は選択した後に後悔しようが、選択するタイミングで脳みそをフル回転させるので、そのとき持ち合わせている叡智を結集させて決めた道はやっぱりそのときのベストな道なので、今現在の状態が一番最適かつ幸福な道であるともわかっている。

 シングルマザーにとってはお金の問題はいつもついて回る。子供にいい服を着せてやりたい、習い事をたくさんさせてやりたい。いい教育を・いい食べ物をと上を見ればきりがなくお金が必要になってくる。収入は社会的地位に比例する。なぜこんなにも地位と名誉を追い求めることが悪とされている世の中なのに、我々は無意識のうちに地位のあるものにひれ伏し、自分よりも認めてしまうのだろうか。多くが人間の本当の価値とはということを考えることをせず、無意識に信号無視をしている者がきちんとした身なりをしている者なら平気でその後に続いて信号無視をし、新しい星を見つけた学者が民族衣装でなくてスーツを着て学会で発表すれば認めてしまう。だからお金は一部にしか集まらない。

 目に見える幸福(お金や安定した生活)がなぜ真理(物質的価値を重んじることは本当の幸福ではない)に相反してしまうのか、宮沢賢治が繰り返した「ほんとうの幸福」が世間にこれほどまでに浸透しない、なんとか納得のいく説明と解決策を見つけたいと思う。

 最後に、私の徒然日記をすべて読んでくださった方、ほんとうにありがとう。英語ばかりを読む生活をしているので日本語の乏しさに気分を害された方、お許しください。皆さんの幸福をお祈りしています。

立川明日香(たちかわ・あすか)
1985年東京出身。2012年、26歳で埼玉県新座市議会議員選挙で無所属新人ながら26議席中5位当選。”美人すぎる市議”として話題に。その後、市から居住実態がないとして当選無効の決定を受け、同年12月に議員を辞職。その後、自身の半生が綴られた書籍『ノーモア・立川明日香』を上梓。現在、児童養護施設で育った経験から里親制度や養子縁組制度の充実を訴える活動を続ける。