維新の党最高顧問の橋下徹・大阪市長に「絶交宣言」され、党を除名されても、上西小百合・代議士には“強い味方”がいる。

 上西氏が衆院本会議の仮病サボり疑惑と翌日の「ホワイトデーデート旅行」で取材記者に直撃されると、旅行の相手とされた家城大心・公設第一秘書が「オラァ」「ゴォルァ」と巻き舌で記者を恫喝。その様子がテレビで報じられると、「オラオラ系秘書」として家城氏が一気に話題になった。

 上西氏の地元選挙区である大阪・吹田市の政界関係者がいう。

 「神戸のお嬢様大学を出てる上西さんを、高校中退の家城秘書が引っ張るという不思議な関係や。支援者に対しても、“ウチの上西にやらせますから”という上から目線で、“まるで彼が議員で、上西さんが秘書のようや”と評判やった」

記者会見を行う(右から)大阪維新の会の橋下徹代表、家城大心秘書、上西小百合議員=4月3日(寺口純平撮影)
 家城氏は元々、吹田市の電機設備会社で、電気工事の資格を持つ技術者として働いていた。その会社が現吹田市長の井上哲也氏の有力後援企業だったという縁で、家城氏は政界と接点を持つことになる。

 「井上さんが市議の頃から、家城さんは電気設備会社から派遣されて井上さんの選挙応援をやっとった。そこから運転手のような立場になり、井上さんが大阪府議になると私設秘書になった。井上さんによう気に入られて会計責任者も任せられ、一緒に地元回りをしているうちに人脈が広がっていった」(同前)
 
 井上氏は2010年、大阪維新の会の結党に参加。2011年、飛ぶ鳥落とす勢いの維新人気で吹田市長に初当選した。だが翌2012年、秘書としても上り調子だった家城氏にトラブルが発覚する。
 
 井上市長は吹田市庁舎の屋上に太陽光パネルを設置する工事を、家城氏が勤めていた有力後援企業に工費2250万円の随意契約で発注。市の規則では130万円以上の工事は入札が原則なので問題視され、井上氏は維新の会を離党し、党顧問の職も辞めた。その上、家城氏が後援企業の関連会社から毎月報酬を受け取っていたことが発覚し、2012年11月に秘書を解雇された。
 
 だが、そんな逆境にも家城氏は負けなかった。
 
 「翌月の衆院選では橋下ガールズの上西さんの陰の参謀として家城秘書が動いとった。上西さんは落下傘やから地盤がない。家城秘書はミソをつけとったけど地元で人脈と経験があったから、上西さんの橋下ガールズとしての話題性も活かしながら、うまく当選させた。2人が市内で手を繋いで歩いとるのが噂になったんは、その直後からやな」(同前)
 
 そして、家城氏は“国会議員よりも偉い”といわれる立場を手に入れ、旅行では上西氏を実家に泊まらせるまでの関係になった。井上氏と上西氏、2人の「ボス」は橋下氏の怒りを買ってしまったが、「オラオラ系秘書」の成り上がり人生はまだ続くか。

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