【新・悪韓論】

室谷克実(ジャーナリスト)

 韓国の「反日暴走」が止まらない。為政者、マスコミ、職業的活動家が日に日に「悪なる日本の事実」を捏造(ねつぞう)しては、「日本が-」の大合唱。まるで国中が「対日憤怒調整障害」を患っているかのようだ。

 この様相は、国家としての韓国が滅亡の危機に瀕しても変わらないのかもしれない。

 韓国の「反日」意識の底流にあるものは、彼ら自身が戦後になってから育んだ「悪なる日帝」という虚偽情報だ。

 例えば、皇民化政策が実施されたことは事実。日本側とすれば朝鮮近代化政策だったが、李承晩(イ・スンマン)教育は「朝鮮民族の抹殺を企図した」とした。皇民化を“朝鮮人の日本人化”とすれば、「朝鮮民族の抹殺を企図した」との比喩的分析は成り立つだろう。
朴槿恵大統領もある意味、「悪なる日帝」教育の犠牲者かもしれない(共同)

 しかし、今日の韓国人は前世代から教えられた「民族の抹殺」を「ジェノサイド」(民族大虐殺)に置き換えて、世界に喧伝している。「われわれはナチスに囲まれたユダヤ人と同じ境遇だった」「だからカギ十字旗と旭日旗は同質なのだ」「日本を戦前に戻そうとしている安倍政権はネオ・ナチズムだ」などと。

 日帝によるジェノサイドがあったのかどうか。朝鮮併合期に朝鮮民族の人口が2倍に増えた事実だけ見ても分かるだろうに、そんな史実は韓国では教えられていない。

 韓国の「反日」意識の底流には、実はさらなる底流がある。ファンタジー古代史観だ。「朝鮮民族は中国の中原から満州に至る大帝国を築いていた」という韓国でしか通用しないお話だ。

 このお話は、日本については「未開の民が住む地だった」「半島から渡った人間があらゆることを教えてやった」と説く。

 これを十分、頭に刷り込んでから今日の日本を見ればどうなるか。日本に昔からある良き文物はすべて、「われわれの祖先が教えてやったことであるはず」となる。次から次へ出てくる「良いもの何でも韓国起源論」(ウリジナル)は、こうした刷り込み教育の当然の帰結なのだ。

 ファンタジー古代史観は同時に「われわれは日本の兄に当たる国だ」とする優越意識をもたらしている。優越意識があるから、何らかの面で日本に立ち遅れると「弟の分際で生意気だ」と“瞬間湯沸かし器”よろしく燃え上がる。

 本当に危ない状況だ。


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