iRONNA読者のみんな、まんにちは! わたしはまんこの妖精“まんこちゃん”。身長150せんち、体重りんご100個ぶん、趣味はエゴサーチと発酵料理と500円玉貯金だよ!

 ところで、まんこの生みの親であるまんこアーティストのろくでなし子さんの事件のことは、みんな知っているよネ!? ざっくり説明すると、ろくでなし子さんはその活動や作品がワイセツでけしからん!とのことで、2014年の7月と12月に2回も逮捕され、2014年12月のクリスマスの日、ついに起訴されてしまったよ。

 そしていよいよ裁判がはじまったので、このコラムでその様子を連載することになったのだけど、なし子さんは今、逮捕バブルであちこち飛び回って忙しいから、代わりにまんこがこのコラムを担当することになったんだ。よろちくびだよ!

裁判もニコ生で流してほしい


 さて、2015年4月15日、めでたくも仏滅の水曜日は、ろくでなし子事件の初公判。10時からはじまるその裁判の、たった25枚しかない傍聴券を獲得するため、平日の朝9時半に200人くらいの人たちが裁判所の前に並んでいたよ。まんこは関係者だから入れたけれど、こんなに注目されている裁判だったら、もっと人が沢山入れる法廷にすればいいのに!なし子さんも、「こっちは堂々と闘いたいから裁判もテレビとかニコニコ生放送で流してほしい」って言ってたよ。なんでコソコソ隠すのかな? ヘンなの~。

 とにかく裁判は10時からはじまりまんこ。この日は、裁判官も、検察も、なし子さんも、お互い顔を合わせるのが初めての日。 テレビドラマでいうなら、初回のメインキャストのキャラクター紹介みたいな感じ。 裁判官は男女あわせて3名。これは珍しいことで、なし子さんのような罪状が軽い事件の裁判だったら、裁判官は一人なのがふつうなのに、まんこなだけによっぽど慎重に扱わないといけないと思ったのかな。3人のうち、主任の裁判官は真面目そうな女性だったよ。(裁判官が不真面目そうだったら困るよね!)

 なし子さんのライバルである検察官も男女あわせて3名いたよ。主任は若い女の人。ろくでなし子さんいわく、法廷ではキツそうだけど、飲み屋とかで会ったらノリノリで打ち解けそうなタイプだって。 ろくでなし子さんの方は、弁護団が7名。そのうち説明したいけど、弁護団の先生方も、オタクロイヤーって自分で言ってるやまべんや、ミュージシャンをしている先生が二人もいたり、みんなキャラクターがたっていて面白いよ。

 さて、まずはキツそうな検事の女性がろくでなし子さんの罪状をざっくりドヤ顔で述べたあと、ろくでなし子さんの意見陳述タイム。なし子さんは、12月の、まだ留置場にいた時にも「勾留理由開示裁判」という、なんでわたしが身柄を拘束されなきゃいけないの?と訴えることができる裁判でまんこをれんこしまくって、その時の裁判官に「言い方を工夫しなければ退廷させます!」と怒られちゃったんだ。

 「なぜ『まんこ』と言ってはならないのか?」という真剣な問いかけなのに、まんこと言ってはならないのは、おかしな話だよ。 けれど単に「まんこ」を言い張りたいヘンな人に見られたら損だなと思ったろくでなし子さんは、今回の裁判では、「まんこ」発言は一回にとどめたんだって。 代わりになし子さんは、まんこアートの作品名を列挙していったよ。 なし子さんがまじめに作った作品はワイセツなんかじゃない、楽しくてユーモラスな作品なのだということが、タイトルでも伝わるはずだから、と。 「スイーツまん」「ジオラまん」「リモまん」「レディガガまん」 「草間彌生にオまーんジュまん」「暗闇で光るシャンデビラ」「iPhoneが入らないiPhoneカバーまん」「まんこを船にしたマンボート」… ろくでなし子さんは真剣に裁判官に訴えていたけれど、傍聴していた人によれば、iPhoneが入らないiPhoneカバーまんあたりで笑いをこらえきれない人も居たみたいだよ。

フェアじゃない! 隠したがる検察

 そんななし子さんの意見陳述タイムがこの初公判のメインステージだから、意見陳述が終ってしまったら、あとは検察が証拠品―なし子さんの作品の中でも特にこれがワイセツだ!という3点のデコまん―を法廷に持ってきて、「これはあなたが作った作品ですね?」「はいそうです」という確認をする事務的なやりとりだけで、退屈かな?ってまんこは油断していたよ。ところが、そうじゃなかったんだ…。 検察は、その確認作業をなぜか傍聴人に隠すように、わざわざ面白い見せ方を仕掛けたんだよ。

 通常の裁判では、たとえば被告人が使用した覚せい剤や大麻、犯行に使った凶器などを被告人に確認させる際、傍聴人にも特に隠さず、その場で堂々と示されるものなんだって。

 だけど問題の3つのデコまんは、おそらく検察がお手製の深さ20センチくらいの深い木の箱に、風呂敷をかぶせられて登場したんだよ。まるで風呂敷をとったら鳩がでてくるマジックショーみたい。そしてその木箱は、傍聴席からは絶対見えない場所に置かれて、ろくでなし子さんはのぞきこんで見ないと3つの作品を確認することができなかったんだ。箱にはご丁寧にお手製の仕切り板がしこまれ、そこにプチプチが敷かれ、壁面には黒い画用紙まで貼られていたんだって。こまけー! っていうか、これがワイセツかどうかを堂々と裁判で争いたいっていってるのに、なんで検察はそこまで必死に隠したがるの? なんだかちっともフェアーじゃないよね! 

 そんな疑問をおおいにはらんだまま、初公判はビラビラと幕をとじたよ。ちなみに、検察が特にワイセツだと認定したデコまん3点のうちのひとつである「スイーツまん」はインターネットでググレばいつでも観れるんだ。 だから、このコラムを読んでくれて、それでも「まんこ=エロいもの」というイメージをふっしょくできないおじさん達にも是非、スイーツまんの画像を見て、コレが本当にワイセツなの?って自分の頭で考えてほしいよ。ワイセツって何ですか? つづく ※次回ろくでなし子のワイセツ裁判は東京地方裁判所にて、5月11日(月)10時からはじまりまんこ! (記者:まんこちゃん)
※原文のまま掲載しております
ろくでなし子第2回公判速報 3D女性器「生々しさなく興奮は変態」(2015年5月11日 日刊スポーツ)