中宮崇(サヨクウオッチャー)

旭日旗はどこに…


 韓国には「泣く子は餅を一つ余計もらえる」ということわざがある。要するに、理不尽な主張を喚き立てるほど得であるということであり、彼の国の国民性を実によく表している。

 日本人にとって、餅を奪い取るためにギャンギャンと泣き喚く隣国の国民性を理解するには、日頃の反日行為の数々を見るだけで十分であろうが、最近その症例集にまたひとつのページが追加された。日本の大人気漫画「ワンピース(ONE PIECE)」をテーマにした特別展が、韓国で中止とされたのである。

 7月11日の朝日新聞デジタル版は「ソウルの『ワンピース』展は中止 原作に「旭日旗」登場」という見出しで報じている。

《ソウルにある戦争記念館は10日、12日から予定していた日本の人気漫画「ワンピース」の特別展を中止すると発表した。原作に「旭日旗を思わせるイメージ」が数回登場するためで、日本の植民地支配を伝える記念館としてはふさわしくないと判断したという。
 韓国で旭日旗は「日本の軍国主義の象徴」とする見方が根強い。…(中略)…原作に日本の旭日旗が登場するとの指摘を受け、「展示内容には含まれないが、原作の一部に旭日旗を思わせるイメージが数回登場する」と確認…(以下略)》

 韓国の驚くべき理不尽な反日ぶりを指摘する前に、常日頃、韓国の反日を擁護し続けている朝日新聞の記事の問題点を指摘しておこう。はっきりいって、この記事には情報操作が読み取れる。「原作に『旭日旗』登場」という見出しだが、これでは事情をよく知らない読者に「ワンピースという漫画には旭日旗が登場するのか。なら韓国人が反発するのも仕方がない」と感じさせる。ところが、正確に言うと、ワンピースには旭日旗は出てこないのである。似た図柄が出てくるだけである。記事もよく読むと、「展示内容には含まれないが、原作の一部に旭日旗を思わせるイメージが数回登場する」というコメントが紹介されているだけなので、展示内容にも、原作にも旭日旗など登場しないということを理解することができるが、見出ししか読まなかったり、軽く読み流したりすると読者は誤解する。実に狡猾である。読者から抗議されても、「あなたが勝手に勘違いしただけでしょ?」と言い訳できるわけだ。

 これに対して前日の産経新聞(msn産経ニュース)は「ワンピースの展示会中止 韓国、旭日旗図柄理由に」と正確な見出しで、報じている。

《韓国政府が運営するソウルの「戦争記念館」で12日から予定されていた日本の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の展示会が、旭日旗に似たデザインが原作に登場することを理由に、取りやめになったことが10日分かった。
 記念館が中止を決め、主催するイベント会社への展示室貸し出しを取り消した。韓国で旭日旗は日本の「侵略の象徴」と見なされており、展示会への抗議が多く寄せられたため「不必要な騒ぎを招きかねない」と判断したと説明している。韓国のメディアによると、イベント会社側は中止決定に反発している。…(中略)…展示会は漫画のキャラクター人形などが置かれる予定だったが、展示物に旭日旗を思わせる作品はなかった》

 産経は記事中に、問題とされたのが旭日旗そのものではなかったこと、展示品にもなかったことを示し、「韓国では最近排斥の動きが強まり、公共の場所での使用に罰則を科す内容の法案も国会に提出されている」と他の同様の反日行為も指摘し、韓国側の反日行為の一例に過ぎないことを示している。朝日とは対照的である。

世界的エンタメの何が問題か


ソウルの戦争記念館で始まった「ONE PIECE」展で、キャラクター人形を撮影する韓国のアニメファン=2014年7月26日(共同)
 本題に戻ろう。ワンピースはそれほど、韓国人の反日感情を刺激する作品なのだろうか。原作者は尾田栄一郎氏で、1997年から少年ジャンプにおいて連載している。単行本は74巻を数え、累計発行部数はなんと3億部を超える。いまや日本一どころか世界一の人気漫画といえよう。韓国でもワンピースは人気で、アニメーションが2003年から4年間にわたりKBSテレビで放送されたが、これは韓国国内におけるアニメーション地上波放送の最長放映期間記録を誇っている。その人気は現在も衰えを知らず、ケーブルテレビでは、放映が続いていた。

 主人公の少年ルフィが海賊となり、友情で結ばれた仲間たちとともにお宝を求めて世界中を冒険するこの「少年漫画」が、大人をも魅了し、グッズ販売やコンビニ等のコラボレーションを通じてビジネスシーンにまで影響を与えていることには理由がある。単純な子供向けフィクションに留まらず、現実世界における大懸案と言える社会問題、たとえば領土問題や差別問題等を取り上げるが、最終的にはハッピーエンドの笑いあり涙ありの一大エンターテイメントなのである。

 7月10日付J-CASTニュースによると、韓国でもネットでは「ワンピースは、極右の漫画ではない!」「一度ワンピースを見ていただきたいんですが。そこには人生があり、夢があり、希望がありますよ」などと中止に反対する冷静な声が出ているそうである。

 しかし、一方で「猿たちはどこにでも待ち伏せしている」「最初から戦争記念館で日本人の漫画を展示すること自体が腐った考えではないか」といった反日差別発言も横行している。韓国の特徴は、こうした極端な言論が、冷静な声を完全にかき消してしまうというところにあるのではないだろうか。ここが日本と決定的に異なるところであると私は思う。

 たとえば、日本では過激な反朝鮮・韓国デモに対してサヨクによる「カウンターデモ」と称する無届暴力集団が押し寄せて「ヘイトスピーチ反対」が叫ばれる。私から見れば、どちらも極端過ぎて与することはできないが、少なくとも両サイドがバランスをとり、その間で、穏健な人たちによる議論がなされる。

 ところが、韓国では「ワンピースは、極右の漫画ではない!」と言っただけで「親日派」と罵倒され、暴力を振るわれ社会から抹殺されかねない。今回のワンピース展も、ネット上で擁護論が出はしても、現実社会でワンピースを擁護する大きなムーブメントにはならないのである。

朝鮮民族の特異な思考


 過激な反日が良識を押しつぶす韓国の風潮は、文明国とは思えないほどだが、実は朝鮮民族、特に韓国人は日本の文化を愛してやまない。ワンピースだけではない。宇宙戦艦ヤマト、ドラえもん、ガンダム、ドラゴンボール、ポケモン…。サブカルチャーだけではない。日本武道である剣道をする韓国人もいる。

 しかし、それをなぜか自分たちが本家本元のように言い始める文化もある。「剣道は朝鮮起源」「ドラえもんは韓国製であり日本人がパクっている」と言って憚らない。それを最近は「ウリジナル」と揶揄する言い方もあるが、要はパクリ癖があるということである。何しろ、「孔子は朝鮮人」とまで言い始める民族である。以前はそういう特徴もあまり知られていなかったが、最近は有名になってきた。ネット上で「韓国 パクリ」のキーワードでグーグル検索したところ、一千万件のヒットがあった。

 実はワンピース(one peace)もパクられていて、ワピース(Wa peace)などというパクリゲームが存在している。こういう精神構造では、日本が作り出した素晴らしいコンテンツや製品を、そのまま「日本も良い物を作る」と受け入れることは不可能なのである。必ず、どこからか「あれは実は日本製ではなく韓国製だ」「優秀な朝鮮人が、サルの如き低劣な日本人に教えを説いてやったから良い物を作れた」という発想が生じるようなのである。

 これは単なる反日感情だけの問題ではない。学術的には、韓国人、朝鮮人には「小中華思想」という精神構造があると言われている。他民族の文化・文明を自分たちに取り込んでおいて、やがて逆に自分たちが本家本元を継承していると思い始めるわけだが、私に言わせれば、「パクリ癖」である。実は最近の韓国人たちは、自分たちにそういうやみがたい傾向があることに気づいており、自己嫌悪すら催し始めていると私は思う。

 無論そんなことを公言すれば、たちまち「親日派」と批判され、命を失う憂き目にあう恐れもあるから、誰も口にしないが、韓国国内における各種アンケートや調査結果がそのことを示唆している。

 たとえば、朝鮮日報が2001年11月5日に報じたところでは、韓国高麗大学学生に対するアンケートで、半分以上(51・4%)が「今度生まれてくるとしたら、韓国に生まれたくない」と答えたと言う。また、韓国の大手求職サイト「ジョブコリア」が韓国内の男女会社員932人を対象に行ったアンケートによると、「移民が可能であれば韓国を離れたい」との回答が実に76・1%に達したという。しかも笑止なことに、「自由に移民できれば、もっとも行きたい国は」という質問では、一位がオーストラリア(14・3%)、二位がスイス(10・9)%、三位はなんと日本(9・7%)であったという(「サーチナ」11年2月23日)。

 日本人は、こういう特異な精神構造を持つ国民が隣人だということを十分に踏まえておく必要があるのだ。