木走正水

産経新聞が森喜朗元首相の単独インタビュー記事を掲載しています。

森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」

http://www.sankei.com/politics/news/150717/plt1507170002-n11.html


 しかし、11ページは長いなあ(苦笑)。

 当ブログが時間のない読者のために抜粋要約いたしましょう。

 ネットでは「しんきろう・こふん(森喜朗古墳)」と揶揄されている新国立競技場なのでありますが、メディアは俺を悪者にしている、そんあこたあお見通しだとおっしゃいます。

はは〜ん、ときたね。反対してる連中は、国立競技場に反対している人たちは、戦略的に僕を一番の悪者にしようとしてるわけですね。


 ザハって人の「あんな生牡蠣をドロッと垂らしたようなデザイン」なんか、俺は最初からいやだったんだと。

私は当初からあんな生牡蠣をドロッと垂らしたようなデザインを見せられて「へーっ、こんなのは嫌だなあ」と思ったけどね…。


 あんなデザイン採用になったのは、元を正せば石原さんの威光のせいだよと。

 招致が決まった時の都知事は猪瀬直樹さんだけど誘致できたのは石原さんの存在が大きかった。だから石原さんが推薦する安藤さんの意向を文科省もJOCも拒否できなかったのかな。


 そもそも東京都主導だったんだから、国が金を出すのに舛添要一は、国に感謝しろと、東京都が金を出すのは常識だろうが。

 だから現都知事の舛添要一さんにも言ったけど、東京都は国がメーン会場を作ることに感謝しなきゃいけない。「迷惑だ」みたいなことを言う立場じゃないでしょ。前々からの経緯から言えば、少しでも資金援助をするのが、むしろ常識ではないかな。


6月18日、新国立競技場の建設問題について意見交換後、記者の質問に答える東京都の舛添要一知事(左)と2020年東京五輪・パラリンピック組織委の森喜朗会長
 下村(文科相)がだめだな、逃げてばかりだ。

 まあ下村さんと色々ギスギスしてたけど遠藤利明さんが五輪相になったので、国と都の調整は遠藤さんにお願いすることになった。するとどうも下村さんは逃げよう逃げようとするんだな。五輪相がいたって所管は文科相なんだよ。


 この前舛添に蜂蜜をやったら「蜂蜜で買収された」と新聞に書かれたよ。

 この間、舛添さんがここに来られた時、「風邪引いてる」とおっしゃるから、それで「田舎でもらった蜂蜜があるから持って帰りなさい」と言ったら「蜂蜜で買収された」と新聞に書かれてね。


 とにかく次のIOC総会できちんと報告できなかったら、契約違反になるんだぞ。

 次のIOC総会できちんと報告できなかったら、契約違反になる。東京都とJOCが「こういう開会式でこういう風にやります」という文書をIOCに出し、契約したんですよ。


 これはメンツの問題なんだ。

 無責任な評論家は「そんな競技場がなくても五輪はできる」とか言うけど、これはメンツの問題でもある。


 でも下村はやっぱりだめだな、「スタンドは仮設にして屋根はやめる」などと、余計な本当のことしゃべりやがって。

 さてそこで、屋根の問題がなんでこんな風にこじれたかといえば、これも下村さんなんですよ。初めて公式に舛添さんに協力の依頼に行ったでしょ。

 「考えてますよ。スタンドは仮設にして屋根はやめる」と。これは余計なこと。最後に切るカードを先に出しちゃったんで「屋根がいらない」と独り歩きしてしまった。そうじゃなくて開閉式はやめようということだった。


 俺は無報酬なんだ、議員年金は家内に渡しているんだ。

 日当は使わないでメンバー全員の宴会のために貯めてんだぞ。

 僕も無報酬だよ。わずかばかりの議員年金は家内に渡してね。日当は手をつけず組織委のメンバー全員の盆と暮れの打ち上げ代に貯めてるんです。


 インタビューの締めはこの台詞です。

 俺もいろいろ気を遣ってるんだよ。


・・・

 本文はだらだら長すぎるので、だいぶカットしてはしょりましたので、要約の脈絡がおかしいところがあるかもしれませんが、なあに本文も、脈絡がない点では大差ないです(苦笑)からご心配なく、気になる方は本文でご確認ください。

 それにつけても森喜朗先生です。

 産経記事を見れば「このインタビューは7月14日に行いました。」とのこと。

 7月14日といえば、先生の78歳のお誕生日ではないですか。

 おお、自らの誕生日に自らの功績を残す国家的偉業「しんきろう・こふん(森喜朗古墳)」もとい新国立競技場建設のために、「僕も無報酬だよ」、「俺もいろいろ気を遣ってるんだよ」と、私利私欲ではないのだ、献身的に国家のために尽力しているんだ、気配りしているんだと、訴える森先生なのであります。

・・・

 実は当ブログでは9年前から政治家森喜朗先生の言動には注目して参りました。

 当時一部ネットで失笑を買った『森喜朗の法則』も、当ブログが言い出しっぺであります。

 お時間の許す読者はご一読あれ。

2006-05-29 『森喜朗の法則』〜反対する政策は100%に近い確率で実現する

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060529


 さてと。

 俺は悪くない、と。

 みんな下村(文科相)が悪いんだ、と。

 俺の日当は宴会代のためにためんてるんだ、と。

 問題はそこじゃ全然ないのですけど・・・

・・・

 うむ、とりあえず、「無報酬」で尽力する森喜朗先生に光りあれ!!

 そして、どうか奇特などなたかが先生に引導を渡してさしあげますように・・・

 ふう。
(「木走日記」より転載)