「リベンジポルノ」は、元交際相手の裸の写真や動画をインターネット上に載せる悪質な犯罪行為だが、写真の公開だけではない。「リベンジレイプ」を目的として、相手の住所や電話番号などを晒した上で、「私を犯してほしい」と誘う嘘の書き込みまで横行している。疑似レイプ愛好者が集う掲示板で個人情報を晒され、実際に被害に遭う女性もいる。

〈C子、33歳。「襲われるのが好きな性欲旺盛なメス豚です。大勢の性奴隷になりたい」〉

集団で性行為を行う「パーティー」への参加を募るインターネットの
アダルト掲示板の書き込み
 彼女は名前や住所だけでなく勤務先まで掲載されていた。勤務中の彼女を隠し撮りしたような写真も添付されていたことから、本人ではなく関係者が晒した可能性が高い。

 裸の写真と〈沢山の男性に辱めを受けるために参りました…〉のコメントとともに、勤務する病院の名前や仕事用のメールアドレスを晒された女性もいた。彼女は病院のホームページに顔出しで紹介されており、その写真も貼り付けられていた。

 疑似レイプ愛好家だとしても、勤務先をネットに公開するメリットはない。やはり何者かによる嫌がらせが疑われる。

 この2人に取材依頼の連絡をしたが、いずれも返答はなかった。ネット事情に詳しいジャーナリストの渋井哲也氏がいう。

「こうした悪質な書き込みは元交際相手や、一方的に好意を寄せていて付き合うことができずに僻んだ異性が行なうケースが多いと思われます。とくに元交際相手は、相手の住所や電話番号を知り、写真も持っている。嫌がらせをしやすい立場にある」

 悪質な投稿により、会社を辞めざるを得なかったケースもある。

 都内のキャバクラで働くD子さんは源氏名と本名、電話番号やLINEのID、さらにOLとして日中勤務する会社名が晒された。そして〈私はヤリマン。アナルセックスがしたい〉などと書き込まれた。D子さんが取材に応じた。

「犯人はお客さんだと思います。3年近く指名してくれた50代の男性に“付き合ってくれないと店には来ない”といわれたけど、交際を断わったんです。掲示板に書き込まれたのはそれから1週間後。断定はできませんが、その人しか持っていないはずの私の顔写真とネットにアップされたものがそっくりなので、彼が犯人だと思う。昼の会社には副業がバレてクビに。文句をいおうと彼に電話したけど、すでに番号は変わっていました」

 一方、掲示板を利用する男性側は、書き込んだ女性は疑似レイプを求めているものだと思い込んでいる。実際に疑似レイプの現場を訪れた男性がいう。

「お互いにリアリティを求めているので、抵抗さえもプレイの一環だと捉えてしまいます。ある時、最初はプレイだと思っていたのに、鼻血が出るほど何度も平手打ちを食らい、“これはおかしい”と気づいた。彼女は震えていて、確認すると本人の書き込みではなかった。彼女はサイトの存在すら知らなかったのです」

 女性は交際していた男性と別れた直後で、彼の復讐ではないかと話し始めたという。後日、本誌記者も事情を聞こうと彼女の自宅を訪れると、ドアに白いペンキのようなものがかけられた痕があった。掲示板には〈ホワイトデーに家のドアノブに精液をたっぷりかけておいて〉との書き込みがあった。すでに彼女は引っ越していた。