ビジネスマンであれば、景気や賃金の話と並んで気になるのが就職人気企業ランキング(以下に示すカッコ内の順位は楽天『みんなの就職活動日記』調査による『2015年度卒 新卒就職人気企業ランキング』のもの)についての話題だ。ランキングがそのまま企業の格を示しているとはいえないが、人気の変遷は日本経済の写し鏡であるとはいえる。

 楽天(31位)やマイナビ(128位)などのIT関連企業は、軒並み「初任給」が高いのが特徴だ。特に楽天は、初任給が30万円以上で、人気ランキング上位200社中トップの金額。ランキング1位のANAと比べて10万円も高い。しかし、IT業界の実態はなかなかシビアなようだ。

「初任給を高くしているのは、大手志向、安定志向が強い日本の学生から少しでも優秀な人材を確保しようという狙いからでしょう。しかし完全成果報酬の給与体系を採用する企業が多く、初任給が高くても仕事ができないと給与は上がらない。年収が前年を下回ることは珍しくありません」(大手IT企業の30代社員)

 学生にもサラリーマンにも、人気と実力を兼ね備えた企業を見抜く目が求められる時代なのだ。

※週刊ポスト2014年8月15・22日号