桑崎剛(内閣府「青少年インターネット利用環境整備・普及啓発検討会議」委員長)
聞き手/道村弥生(株式会社ハグカム社長)
片岡英彦(東京ウーマン編集長、戦略PRプロデューサー、企画家)

「東京ウーマン」より転載)

スマートフォンの急速な普及が、通信事業のみならず世界経済を一変させつつある。国民全体がICT(Information and Communication Technology)に触れる機会が増大し、子供から高齢者までが、そのメリットを享受する一方で、情報モラルや情報セキュリティなど、国民全体の情報リテラシーの向上が求められている。
以前から懇意にして頂いている、教育ICT、情報モラル教育分野のスペシャリストであり、内閣府「青少年インターネット利用環境整備・普及啓発検討会議」委員長の桑崎剛さんに情報モラル教育の最前線についてお話を伺った。(聞き手として、子供向けオンライン英会話事業を展開する、株式会社ハグカムの道村弥生社長にも加わってもらった。)

情報モラル教育をライフワークに


片岡 教育ICT(Information and Communication Technology)をやろうと思ったきっかけはなんですか?

桑崎 私の教員人生自体がICTと共に歩んできたというところがあります。もともとメカニックなシステムや機械が大好きな一方で、理科系大学に行きながら、実は人にもすごく関心がありました。ある時から学校でパソコンを使うことになりましたが、私の専門は数学なので、数学で何か使えないかなあと考えました。例えば関数かくようなアプリ、グラフを回してみる、あるいは図形を切断してみる、あるいは立体図形を転回してみる等には使えるなと思っていました。

 2000年を超えてからは、ITではなくICTと言われるようになり、IT機器がコミュニケーションツールとなると考えました。そんな折に「ガイヤの夜明け」というテレビ番組に出演し、子供たちのネットの扱い方について取り組んでいたことを紹介する機会がありました。それから情報モラル教育が自分のライフワークかなと思うようになりました。