「たくさんの人に喜んでもらうのは、棋士として何よりのやりがいなんです。同じ時間を過ごすなら少しでも楽しんでほしいし、体力的には全然大丈夫」と笑顔で語る。

 ファンへのサービス精神から生まれた多面打ちは、今では様々なイベントで取り入れられている。
「碁はすばらしいもの。末永~く楽しんでほしいです。僕は教えている方にも、こういうことをやりなさい、とは一切言わない。面白いことをたくさんやって、お迎えがくるまで、ずっと一緒に囲碁を楽しみましょうね」と。

※1 プロになるための養成機関のこと
※2 院生になるための試験対局のこと

王 真有子(おう まゆこ) ライター・囲碁インストラクター。囲碁雑誌・囲碁書籍の執筆多数。『囲碁手筋・基本のキ』(マイナビ出版)『囲碁スピード入門』(ユーキャン)などの構成を担当。インストラクターとしても、初心者や級位者から絶大な支持を集めている。吉原由香里・王唯任・万波佳奈の囲碁教室講師。