長谷川豊(フリーアナウンサー)

 舛添さんの話。一連の舛添さんの問題に関しては、毎週23時~にAbemaTVFRESH!にて放送中の私の公式チャンネル「本気論・本音論TV」でも申し上げた通りで、私の基本的な姿勢や考え方は堀江貴文さんとほとんど同じです。

 まず、ファーストクラスやスイートルームの問題。これは「TOKYO」という大都市の名目GDPをしっかりと見て頂きたいのです。「TOKYO」は世界の国々の中に入れても、192か国もある世界中の国の中で上から10番目の規模の「超都市」です。これはもう「イチ、地方都市」ではありません。絶対にその認識は違います。そこまでの権力を持ってしまっていると、テロの対象にもなりますし、そもそも、そんな国々のトップがビジネスクラスで移動してますかって話。みんな、政府専用機で動きます。何を低レベルな話をしているのか。感情論の極みです。

 庶民派をアピールするのは悪くないとは思いますが、余りに話が小さすぎて情けなくなりました。

 公用車を使っていた問題も同じです。堀江氏が「些末な問題だ」と切って捨てていましたが、全く同じ心境です。こんなもの、次からやめろよ、でいい話。大体、週末は自由に時間を使っていいのは当たり前です。アメリカ大統領であっても、休日はしっかりと取りますし、そんな休日まで四の五の言うものではありません。公用車を使うのは、もしもの時に「動く知事室になる」という話でしたが、これもその通り。橋下氏が認めている通りです。

 しかし、5月11日に発売となる週刊文春さんのスクープ。これはまずい。これは確実にまずい。先述したように、公用車の問題などはほとんど「イチャモン」のレベルの話です。しかし、その程度のことを文春さんが書くか…?私は、GW号が出てすぐに、都政記者クラブをはじめとする、都政や舛添さんに詳しい方々にヒアリングを開始しました。

 すると、すぐに想像通りの答えが返ってきました。「第2弾は確実に出るらしい」「文春はかなり長い時間、丁寧な裏取りをしているという情報がある」。しかし、私が聞けたのは「湯河原に行っていたのが女関係だ」とか「都の税金を私物化していて…」と言った眉唾のものばかりでした。そしてふたを開けてみれば、さすがと言うか、やはりというか…。そう来たか、文春。

 ストーリーは簡単です。まずは

1、あえて「イチャモンレベル」の話(公用車の話)を充てる

2、舛添さんに、意気揚々と「違法ではない」「合法の範囲」と逆ギレさせる

3、それらの時間を稼ぐためにあえて時間の取れるGW合併号にぶっこむ

4、その上で…「政治資金規正法違反」という本丸を攻撃する。

 記事の通りで、政治資金規正法違反は刑事罰の対象です。もし、これがアウトだった場合…舛添氏は都知事の座から引き下される可能性が出てきました。

 それだけではありません。「公民権(こうみんけん)」っていうんですが、選挙に参加する権利を奪われる可能性が出てくるんですね。何を言ってるかというと、今回の文春が放ったバズーカ砲は、実は甘利さんに放ったのと同じレベルの特大砲であって…舛添さんのクビを取りに来たんです。文春さんは。

 相変わらず恐ろしいというか痛快というか…。特に政治取材を何年もしてきた身として感心したのが、あえて「温泉に行って『家族と来ていた』」という言質(げんち)を取っている点です。