おときた駿(東京都議会議員)

 週刊誌報道によって政治資金不正使用疑惑が報じられた舛添都知事の、釈明記者会見が本日行われた。一部の私的流用の事実を認め「訂正し、返金する」としつつも、それでも家族とともに宿泊したホテルは「会議を行い、政治活動だった」と強弁し、自らの責任については積極的に言及せず事務方に責任転嫁するなど、その内容は見るに耐えないものであった。都知事を続ける意欲を強調した舛添知事だが、この説明で納得できた都民はごく少数なのではないだろうか。

会見で頭を下げる舛添要一都知事=5月13日、都庁(大西正純撮影)
会見で頭を下げる舛添要一都知事=5月13日、都庁(大西正純撮影)
 政治資金の不正使用疑惑が発覚した際、単純な「ミス」であったとして訂正・返金で乗り切るのは政治家の常套手段ともいえるが、舛添知事のケースは故意である可能性が非常に高く、極めて悪質であると言わざるを得ない。私自身も一つの事務所を預かる政治家であるが、このような「ミス」は本人の意思がなければ起こりようがないと断言できる。報道によって発覚しなければ私的流用がまかり通っていたのだから、これは明白な公金の盗難・横領行為である。奇しくも厚生労働大臣時代、舛添知事は自ら「横領したような連中は、きちんと牢屋に入ってもらう」と発言しているように、盗んだものを返したからと言って許されるようなことがあってはならないだろう。

 結論から申し上げれば、私は舛添知事は速やかに辞任し、知事を続投したいのであれば出直し選挙によって都民に信を問うべきだと考える。まず何よりこの一連の疑惑・釈明によって、政治家としての舛添知事の資質そのものに大きな疑問符がついた。かねてより大きな問題となっていた多額の海外視察費用も、公用車の濫用疑惑も、「自分の懐が傷まなければ、税金であればいくらでも使って良い」という舛添知事の意識の現れであることが、今回の一連の流れではっきりしたからだ。財政規模が13兆円ともなる東京都政から見れば、どれも金額はごく少額かもしれないが、このような人物が都民の財産を適正に運用できるとは到底思えない。自らの政治パフォーマンスのために安易に都有地を韓国政府に貸与する姿勢も、その一つであったと言える。