おときた駿(東京都議会議員)

 昨年の夏、東京五輪開催に向けて受動喫煙防止条例の制定に強い意欲を示していた舛添知事ですが、議会内の与党勢力に配慮をしてかなりトーンダウンをしているようです。

 実は昨夏、舛添都知事が条例制定に意欲を見せた途端、都議会自民党は意見書を提出・プレス発表し、要は、「分煙の取組みは順調に進んでいるのだから、このまま分煙でやるべし」、 「一律に屋内禁煙にするなどもってのほか!関係者からヒアリングして慎重に行うべし」という、舛添知事に対する強烈な牽制球を即座に投げていたのです。

 この機動力には目を見張るものがあります…

 しかしながら、我が国の受動喫煙に対する対応は、国際基準と比較して遅れに遅れています。
 世界各国の潮流をみると、G8で屋内施設が禁煙でないのは日本だけであり、いわゆる先進国、G20の大半を含む全世界44か国がすでに屋内禁煙を実現しており、我が国の受動喫煙に対する意識の低さと対応の遅れは明らかです。

 特に五輪に関連しては、IOCが「スモークフリー・オリンピック」の方針を打ち出して以来、すべての開催国または開催都市で『罰則規定付の法律・条令』が定められています。
 
 しかしながらここ東京都では、いまだに屋内禁煙はおろか、分煙すらも徹底されておりません。その際たる例が実は、政策決定をしている都庁及び都議会議事堂です。

 多くの高層ビルが屋内完全喫煙を実現する中、東京都の象徴である「都庁」の建物内は喫煙者パラダイスです。数は以前に比べて減ったそうですが、多数の喫煙所が設置されています。

 都庁の第一本庁舎3階。渡り廊下があり往来が激しく、「都民情報ルーム」もあって多くの都民の方が訪れる場所に、仕切りもなく開け放たれたこんなに開放的な喫煙室があります。当然、外に煙がダダ漏れしているデータが検出されます。PM2.5濃度が「25」前後の数値を超えると有害と言われています。

 第一庁舎と第二庁舎を移動するには一度屋外に出ることになりますが、 明らかに人がすぐ横を通るところに無配慮に喫煙所が。風が吹けば、タバコの煙は来庁者を直撃です。都庁内に複数ある喫茶店(一般利用可)も、時間帯によっては喫煙が可能になるところが多数。高層階のため窓も開けられず、目に見えて煙が漂っていました。

 特に前者の、狭いカフェは数値が200を超えており、非常に劣悪な環境と言えます…。

 一方、都庁の正面にある「都議会議事堂」はどうかというと、これがもう喫煙者天国を超えて、喫煙者ユートピアです。

 なにせ、廊下などの公共スペースと本会議場を除き、委員会室・会議室・控室などは全面喫煙可。ご丁寧にすべての部屋に灰皿があります。

 さらにさらに、建物内には複数個所タバコの自動販売機があります。今どきビルの中にタバコの自販機があるところなんて思い当たらないんですが、都議会議事堂以外にあるんでしょうか?私が非喫煙者なので、見落としてるだけ?