片岡亮(フリージャーナリスト)

 冠番組の不振やシングルCDのセールス下落で「ファンはどこへ消えた?」なんて声も聞かれる関ジャニ∞だが、本当に凋落してしまったのだろうか。ネットで芸能ニュースを読む層が多い現在、目先のニュースに一喜一憂する度合いが非常に高いように見えるのだが、取材者としては、実際の動きは中長期的な動きで分析する。そのバロメーターのひとつとなるのが、人気タレントのネガティブな見方がどのあたりから出てきたかという点だ。

 最近の関ジャニ∞、たしかにマイナス要因が並ぶ。3月は村上信五が情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、丸山隆平がラジオ『レコメン!』(文化放送)をそれぞれ降板。いずれも後輩グループのジャニーズWESTのメンバーにその座を譲っており、「関ジャニのバーター仕事が多い」といわれてきたWESTが立場を逆転させたように見える。

 昨年、ゴールデンタイムで放送されていた冠番組『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)も視聴率低迷で打ち切り。3時間特番『関ジャニ∞博物館』(TBS系)が視聴率4.9%(ビデオリサーチ調べ)の惨敗だったほか、近年の主演ドラマでは大倉忠義の『Dr.DMAT』や、錦戸亮主演の『ごめんね青春!』、『サムライせんせい』がいずれも平均6~7%の低視聴率にとどまった。村上らがレギュラー出演するバラエティ番組『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)も平均5~6%台の低調で、事務所のエース格、嵐のような「絶対的な数字を持っているグループ」とは言えない話だ。
(イラスト・不思議三十郎)
(イラスト・不思議三十郎)
 ただ、そんな関ジャニでも、少し前まではネガティブな見方はほとんどなかったのだ。メンバー全員が関西出身で04年のデビュー曲がオリコン演歌チャート初登場1位のヒット。05年、内博貴の未成年で飲酒、脱退で7人編成の再出発となったが、当時のカレンダーの売り上げはKAT-TUNとともにベストセラーに。07年、ジャニーズ事務所初の47都道府県すべてをまわる全国ツアー、全113公演を成功させ、約67万人を動員。09年には大晦日で、初の単独カウントダウンライブを大阪ドームで開催し、シングル曲は1位ヒットを連発していた。10年、初の全国ネット冠バラエティ番組『冒険JAPAN!関ジャニ∞MAP』(テレビ朝日系)が始まり、翌年は日本テレビ24時間テレビのメインパーソナリティーに。深夜枠だった『~仕分け∞』もゴールデンタイム昇格、これには錦戸がNEWSを脱退して、関ジャニの活動に専念したほどだった。12年からNHK紅白歌合戦にも出場。この頃までゴシップがなかったわけではないが、それを鋭く追及するような記事は少なかった。

 関ジャニはジャニーズ内でも「恋愛タブーがない」といわれるほどトークでも恋愛ネタに遠慮せず、メンバーの熱愛ニュースにもバッシングは少なめ。関西ノリの不良キャラも理由としてあっただろうが、人気上昇の勢いがつまらない批判に勝っていた印象はある。