平本淳也(元ジャニーズ所属タレント)



 相次いで終焉が囁かれるジャニーズ系のコンテンツ。なかでも目立ったところが「関ジャニ∞」である。ファンの多くも心配している様子が各所でうかがえる。しかし、彼らの活躍ぶりには一片の曇りも感じられないというのが実情でしょう。普通に考えて、個人やグループ名の冠番組があるだけでもスゴいことであり、他のアイドルやグループではありえないことだ。

 突出した存在の「SMAP」や「嵐」と比較されたりしているのは疑問が残るところだが、関ジャニ∞には関ジャニ∞の領域やスタイルがあり、彼らの役割は十分に担っていると思われる。バラエティー番組での露出が多く、視聴率を問われれば安定感に大きな不安があるのは確かではあるが。

 テレビは主に視聴率と広告収入の算段で成り立つものだが、見合う結果がなければ番組打ち切りや終了だって当然のこと。それはもちろんジャニーズも例外ではない。関ジャニ∞には「数字が獲れないジャニーズ」と思わせる面も多々あるものの、それも最近始まったことでもなく、特に懸念するところでも終わりを意識することではない。天下の木村(拓哉)にせよ、「視聴率10%前後しか獲れない」と揶揄されながら、10年ほど経っている。だからキムタクが「終わっている」のかというと、全く違う話だろう。
(イラスト・不思議三十郎)
(イラスト・不思議三十郎)
 視聴率10%とは、全国で1000万人の視聴者がいるということだ。1000万人ともいわれるジャニーズのファンは、実に国民の10人に1人というレベル。そんな数字を「持っている」タレントや歌手、俳優がどれだけいるだろうか? それだけでも媒体には「ジャニーズを使う」意味と実益に見合う高い評価があるのだ。

 そんな関ジャニ∞が終わっているとすれば、「V6」や「TOKIO」ら先輩たち、「KAT-TUN」や「NEWS」といった同世代にも同じ傾向が見られるだろう。しかし、10年、20年戦士の彼らにそんな気配は一切ない。逆に経験と年齢に見合った環境でファンに適度な露出と演出を見事に施していると言えよう。 

 時として持ち上がる問題や噂をアレコレ負の要素に結び付け面白がるのは分かる。ただ、このような状況は未だ解決していないSMAP解散騒動やジャニーズの明るいニュースが最近、差程大きく取り上げられていないことも背景にあると思われる。

 インターネットの影響もあって、ここ最近、ジャニーズのメディアへの対応が大きく緩和され、「ジャニーズ=タブー」といった意識が媒体から消えつつある。ジャニーズからすれば「コントロール(操作)」できるメディアの幅や深さが変わってきたといえるだろう。昔は「スキャンダルを放送したり載せたりしたら、タレントは使わせない」くらいの勢いで攻めていたジャニーズにとっては、今は神対応である。何があっても「動じない」くらいにジャニーズがガッチリ、大きくなってしまったというべきか。そんなジャニーズに終わりはないし、仮にテレビがなくなっても絶大なポジションを維持して、恒久的に芸能界に君臨し続ける資産も持ち合わせている。東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドに次ぐエンターテインメント業界2位を誇る「ジャニーズ事務所」はそこいらの中小企業ではなく、盤石なる不倒の帝国だ。