政治資金の公私混同問題で“第三者”の検証が火に油を注ぎ、都議会では舛添要一・知事への厳しい追及が続く。舛添氏の辞任は不可避とみて「次の都知事」を巡る情報が錯綜する中で、思いがけないシナリオが検討されているという。

 前回の都知事選で推薦を出した自民党都連の議員からも、「あまりにセコい。セコすぎる」と問い詰められ、さらなる追及のための集中審議開催も決まった。崖っぷちに立たされる舛添氏だが、自民党都連関係者は「6月中に辞任する可能性は低い」と説明する。
記者の質問に答える桜井俊総務事務次官=15日午後、東京・霞ケ関
記者の質問に答える桜井俊総務事務次官=15日午後、東京・霞ケ関
 「後任探しが難航している。自公で推薦を出すには、野党候補に知名度で負けず、スキャンダルと無縁の人間でなければいけない。猪瀬(直樹・前都知事)、舛添と2人続けて醜聞辞任が続くから、手を挙げる人も少ない。

 いずれにせよ7月10日の参院選前に辞められると選挙にマイナスなので、舛添氏には8月のリオ五輪閉会式出席を花道に辞めてもらうのが一番だ。それまでに後釜を決める」

 そうした中で永田町・霞が関で浮上しているのが、総務省の事務方トップである桜井俊・次官をポスト舛添に担ごうとする動きだ。

 桜井氏は1977年に東京大学法学部卒業後、旧郵政省に入省。総合通信基盤局長、総務審議官(郵政・通信担当)などを経て昨年、事務次官に就任した。

 桜井氏の次官就任は、普通なら霞が関人事を取り上げないワイドショーでも大きく紹介された。桜井氏がジャニーズ所属の人気アイドルグループ「嵐」のメンバー・櫻井翔の父親だからである。女性週刊誌でも「翔くんのパパ」として何度も取り上げられ、女性も含めた知名度は霞が関ナンバーワンといっていい。

 その桜井氏の名前が、なぜ次期都知事候補として挙がっているのか。