やまもといちろう(ブロガ―・投資家)


 まあ結論から書いてしまうとしばらくは「若者は引き続き割を食う社会であり続ける」わけですけど、札幌市厚別区が今回の北海道5区補選では面白かったわけです。

札幌市厚別区 人口構成比

 高齢化率は22%台で、ほかの自治体に比べてかなりマシ、平均年齢は48歳というこの中堅自治体は、中核である札幌市の衛星地区として典型的なモデル地域になっております。北海道5区全体の記事はヤフーニュースで書きました。

 SEALDsは若者にウケず、野党共闘で投票率を下げた(北海道5区選挙結果速報値)(山本一郎) - Y!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20160426-00057084/

 本件は、今日23時05分から放送のフジテレビ系ネット放送ホウドウキョク『真夜中のニャーゴ』でも多少喋ります。小一時間ぐらいでしょうか。

ホウドウキョク 『真夜中のニャーゴ』

 この厚別区をサンプルにすると、結局若者の投票性向もよく見ると現状に概ね満足で、比較的与党志向が強いと言えます。比較的左翼に強い北海道の土地柄を抜きにしても、いままで町村信孝さんの地盤であった北海道5区は弔い選挙を掲げた和田さん有利なのは仕方なかったと思うんですけど、若い人の投票は、意外に周辺に意見を聞いていることがなんとなく見て取れます。

 選挙、とりわけ候補者について情報を入手するルートはスマホから(67.2%)、家族から(65.2%)、 友達・同僚から(47.1%)と他の世代と比べてスマホ経由が増え、新聞を読む人の割合は4.2%、新聞を信頼する人も18歳19歳で61.2%、20代前半で64.4%と順調に下がっていっている状態です。

期日前投票所で投票する女子大生
期日前投票所で投票する女子大生
 ただ、そのスマホで何を読んでいるのかというと、ヤフーニュースが圧倒的、LINEが二番手でこの二つをあわせて8割強、選挙があるので興味を持って記事を幾つか読んだと回答した人がスマホ読者の7割超ということで、一応は興味あるんだよということは分かります。世代別投票率の詳報はこの後ですが、厚別区に関して言えば4割台前半で健闘するのではないかと思います。もっと選挙行けよ、といいたいところですが、世の中そんなものです。

 政治に対する関心を持つ若年層は概ね20%弱というのは80年代からそう変わりません。これも、世の中そんなものだと言えます。あんま議論してもしょうがないレベルの話です。まあ、高校出て働きに出て、いきなり投票所で画板持った調査員二人組に「ちょっといいですか」と声をかけられて「政治に関心ありますか?」と訊かれて「はい、政治に関心あります」とポジティブに答えられる若者が少ないのは仕方ないでしょう。

 そうなると、毎回教育だリテラシーだという話になるんですが、おいちょっと待てよ、お前ら年齢重ねた連中だってたいした政治教育受けないまま新聞記者になったり組織で偉い人になってんだろと思います。世の中こうであるべきだ、と自分の中で固まるのは40代だったとしても、そこにいたる過程で若い人が自分なりの社会経験をつむ中で試行錯誤するのは許されることだと私は思うんですよね。

 良くも悪くも、政治環境というのはこういうものだと感じます。その中で、いかにより良い社会を作り、努力していくかを考えていくのが一番なんでしょう。「関心持て」といってもそうはいかないのが世の中ならば、関心のある人がきちんと物事を考えて取り組んでいって良い社会にしていくしか方法がないのだと思います。

 というわけで、次いこ次。 
(やまもといちろうオフィシャルブログ 2016年4月26日分を転載)