西村眞悟(元衆院議員)


 さる5月30日、大阪で高校生の政治集会があった。「高校生未来会議」と名付けられていた。
  
  この会議は、午前中から始まり、各自持ち寄った昼食を食べながら話を続け、午後3時頃まで行われた。
  
  高校生らは、各政党から議員らを招いて共に課題ごとにディスカッションを行い、次に、各政党が三分の時間内で訴えたいことを語り、最後に、高校生だけでどの論者を支持するかを決める。

 この会議の企画も運営も高校生が行っていた。その企画運営のリーダーは、礼儀正しく立派な学生だった。

  さて、各政党の訴えであるが、その順番を高校生はあみだくじで決めた。その結果、私は、自民、公明、共産、大阪維新の次ぎの最後に話した(民進は不参加)。私の前の各党は、一口で言えば、申し合わせたように、 「身近なこと」を話した。

  税金の無駄使いをなくし、その財源を有意義に使った、とか保育園の増設、とか平和の大切さ、とかある党は、途中からその訴えの時間に合わせて参議院選挙の候補者を入れて宣伝をさせた。
 
 それらを聞いてから私は次のように話した。

 高校生こそ、国家を語れ、身近なことを語るな。この会議は、高校生未来会議ではないか。君たち高校生が国家を語らずして、どうして国家の未来が開けようか。その国家とは、日本である。

 三島由紀夫は、 命にかえて守るべきものそれは歴史と伝統の日本であると言った。君たちも、その日本の歴史と伝統を語ってほしい。その意味で、伊勢志摩サミットの意義は計り知れないことを知ってほしい。
伊勢神宮内宮を訪問し、参道を歩く安倍首相(中央)ら各国首脳 =5月26日
伊勢神宮内宮を訪問し、参道を歩く安倍首相(中央)ら各国首脳 =5月26日
 何故なら、その地にある伊勢神宮は、日本の天皇家と歴史と伝統の根源にある天照大神を祀る神社であるからだ。伊勢志摩サミットは、世界に日本は神話と歴史が連続して現在に至っているとてつもない国であることを世界に発信したのだ。

 現在の我が国を取り巻く内外の情勢は、まことに厳しい。よって、今こそ我々は古代ローマ以来の格言を思い起こさねばならない。それは、「平和を望むならば、戦いに備えよ」という格言である。