阪神・金本監督への風当たりが厳しくなっている。一時は最下位に沈み、「超変革」の期待感で高水準だった支持率が急降下したこともあった。

プロ野球広島-阪神。勝利を収め喜ぶ阪神の(左から)金本知憲監督、島本浩也投手ら=7月24日、マツダスタジアム
プロ野球広島-阪神。勝利を収め喜ぶ阪神の(左から)金本知憲監督、島本浩也投手ら=7月24日、マツダスタジアム
 7月24日の広島戦から鳥谷を先発から外し、途端に4連勝。28日のヤクルト戦では今季初のスクイズも決まって、上昇ムードを掴みつつある。だが、阪神ファンの「金本離れ」はこの程度でまだ解消しきれないだろう。

 8月1日時点で43勝53敗、首位広島に15ゲーム差の4位。3位の横浜DeNAとも5ゲーム差。クライマックスシリーズ出場もまだ厳しい状況。負けがこめば監督に疑問符がつくのはプロ野球の宿命。もちろん、結果さえ出せば汚名挽回、支持率復活の可能性も大いにあるが、勝っても評価が変わらない類の疑問や非難が上がっている点で、今回は少し事情が違う。

 去年の今頃、やはり就任1年目の広島・緒方監督が批判の的になっていた。黒田投手が復帰、エース前田健太もカープ優勝のため残留。戦力充実し、悲願の優勝へのお膳立てはすべて整ったとファンは感じていた。ところが開幕ダッシュに失敗。期待を裏切る低調な成績に喘ぎ、厳しい非難にさらされた。曰く、「采配がめちゃくちゃ」「黒田投手に気を使いすぎ」「特定の選手にこだわりすぎ」等々。「さっさとやめろ」「このまま緒方監督続投なら優勝の目はない」くらいの言われようだった。そう怒っていたファンが一年経って、「緒方監督最高!」「ありがとう!」と叫んでいる。プロ野球ファンとはそういうものだと言えばその通り。金本監督も来年は緒方監督の再現を演じている可能性はある。

 だが、両者には少し違いがある。それは監督の意識と、選手との距離感だ。

 金本監督は、アニキと呼ばれ、若い選手たちに慕われる存在だったとメディアではイメージ作りがされている。果たしてそれは本当だろうか。