やまもといちろう(ブロガー、投資家)


 buzzfeedの石戸諭さんが興味深い論考を挙げていたんですが、ここでいう「平和と脱原発」は確かに今回の都知事選の政治的イシューからは遠いというのも大きいんですよね。

「『平和と脱原発』ではダメ 惨敗の鳥越さん、そしてリベラルは負け続ける」(https://www.buzzfeed.com/satoruishido/tochijisen-torigoe-haiboku

 で、リベラル全体が駄目になったのか? と言われると、これがまた一定の票は取れたりする。おそらく、今回は野党統一候補として鳥越俊太郎さんだったから、担いだ神輿が悪かったという側面もあるかもしれません。
民進党の松原仁衆議院議員と握手する鳥越俊太郎氏=7月31日、東京都港区
民進党の松原仁衆議院議員と握手する鳥越俊太郎氏=7月31日、東京都港区
 JX通信社の米重克洋さんの記事でもありますが、各社告示時点での調査では鳥越さんが人気を集めていたわけで、ここが例えば別の人物だったら、宇都宮健児さんが野党統一候補だったら、となると、違った意味合いになってくるわけです。

「『終盤情勢』小池氏やや先行、増田氏・鳥越氏追う=JX通信社 東京都知事選独自調査」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/yoneshigekatsuhiro/20160724-00060314/

 その際たるものが、一部コメントにもあった官邸と小池陣営の「手打ち」の面談の流れで、まあ、これは仕方が無いでしょう。一方で、小池派の面々は、すでに補欠選挙となる東京10区に向けて腹心を立てたり、地域政党「小池新党」を構想するため走り回り始めていたりするので、振り上げた拳の降ろしどころを誰がどう捌くのかといったところに注目が集まっています。

 そこで、元に戻ってリベラルの体たらくの問題ですけど、これはもう内向き批判に加えて求心力と方法論の問題が問われていると思うのです。簡単な話が、脱原発を主張するのは構わないけど、それをどう、誰が実現させるんですかということはあまり問われず、安倍政治にNOといった「後」のことは構想として出てこないので対案のパッケージにはなかなかならないのです。