おときた駿(東京都議会議員)

 こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。一夜明けて、新聞でもテレビでも見ないことはないほどの「小池旋風」が吹き荒れています。

 マスコミや有識者の論調を見ると、

 「都議会を自公が大半を占めているから、協調・妥協をせざる得ない」
 「除名も離党もされなければ、結局勝ったのは自民党だ」
 「自民党と早々に手をうち、協調路線に収束するだろう」

 という意見が多いようです。これは自民党筋が意図的にマスコミに対して自分たちの希望的観測を流している節があり、どうも正確に都知事と都議会のパワーバランスを表してないので、解説しておきたいと思います。

都庁へ初登庁した小池百合子都知事は執務室の机に着席、記者の問いかけに応じる
=8月2日、東京都庁
都庁へ初登庁した小池百合子都知事は執務室の机に着席、記者の問いかけに応じる =8月2日、東京都庁
 本当に議会多数派は、小池知事の提案に否決を連発できるのでしょうか? 彼らの意向を汲み取らなければ、物事は何も進められないのでしょうか? 結論から言えば、今回の場合に限っては答えはNoです。

 革新系の首長が当選後に与党に翻る、またはオール与党の構造の上に乗っていくケースは決して稀ではない。こうした状況は筆者自身も経験しており、ブレーンとして政策形成から選挙戦略まで一手に引き受けた松戸市長選挙では、市民運動と当時の民主党の上に乗った選挙構造を作って当選、その後ブレーンとして部長職で市役所に入ったが、結局は自民公明両党に迫られブレーンの首を切り、その構造の中で選挙で掲げた公約も大きく転換させた。

 こうしたことは、自分が直接間接的に関わった首長の中にもそれなりの数でいる。選挙で勝ったとしても、その後の行政運営の中では、議会との対立構造の中では動かなくなるものが多いからだ。


 こちらの記事で高橋亮平さんが指摘するように、議会の力に負けて自らの対決姿勢・公約を下げてしまう首長が存在することは確かです。

 ですがこうしたケースの多くは、統一地方選挙のように首長選と議員選が同時に行われた場合です。(松戸市長選挙は少しだけズレているけど)

 その場合、まさに首長と議会は「等しく民意で」「同時に」選ばれたことになります。これでは確かに、首長が単独でゴリゴリと物事を進めていくことはできず、議会多数派との折衝・妥協をどうしても迫られることになります。

 そう、決定的に違うのは「タイミング」と「都議会の任期」です。