猪野亨(弁護士)

 憲法9条を改めて読みましょう。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 今の時代こそこの憲法9条が輝くときはありません。東西冷戦下においてもその存在意義は変わりませんが、当然冷戦の終結によって、この憲法9条は、なお一層、世界の中で先駆的な意義があります。「世界にほこる平和憲法を守ろう! 『改正』の必要性は全くない。

 各マスコミが世論調査結果を報道しています。

 「憲法を「変える必要はない」が昨年の調査の48%から55%に増え、「変える必要がある」は昨年の43%から37%に減った。大災害などの際に政府の権限を強める「緊急事態条項」を憲法に加えることに「賛成」は33%で、「反対」の52%が上回った。」
 「憲法9条も「変えない方がよい」が昨年の63%から68%に増え、「変える方がよい」の27%(昨年は29%)を大きく上回った。安全保障関連法に「賛成」は34%、「反対」は53%で、安保関連法に「反対」と答えた人の93%が憲法9条を「変えない方がよい」と答えた」

 「憲法9条について「改正すべきだと思わない」とする人が52%で半数を超え、「改正すべきだと思う」とした27%を大きく上回った。「憲法を改正すべきだと思うか」については「思う」「思わない」がともに42%で拮抗(きっこう)した。」

 NHK「世論調査 憲法改正「必要」27% 「必要ない」31%」
「「改正する必要があると思う」が22%、「改正する必要はないと思う」が40%、「どちらともいえない」が33%でした。」

 憲法9条についてみてみると、改正すべきでないが多数です。

           朝日      毎日    NHK

改正すべきでない   68%    52%    31%

改正すべき      27%    27%    27%

 この調査を見る限り、憲法9条は現状維持で当然のことです。政府主導で行われる改憲策動はあまりにも胡散臭く、憲法9条を自民党憲法草案のように「改正」してしまったら、それこそこの日本は、また戦前の暗黒時代に逆戻りです。