さて、ここで結論を言えば、このポケモンGOのウルトラ級の大ブームは、秋口くらいに収束して、たくさんのマニアユーザーを抱える普通のヒットクラスにまで収斂していくのではないかと予想しています。理由は以下のとおりとなります。

 このゲームを構成するのは(1)収集→(2)育成(強化)→(3)対戦 というステージです。現在の爆発的ブームは、この(1)収集のステージでもっぱら成立しています。そもそもは対戦するために収集しているはずなのに、実際は収集がゲームの自己目的となってしまっているのではないかと想像します。では、その次のステージに、どれだれのユーザーが参入していくかというと、これはそこそこにハードルが高い。決まったジムに日夜参集し、そしてせっせとつくったモンスターのデータを持参して戦う。そして、そこには見知らぬユーザーがつくりあげたレベルの高いモンスターが君臨している・・・。

 街中や公園で知らないユーザー同士がいたるところで対戦しているシチュエーションは、非常に未来的な光景といえますが、今のポケモンユーザーに、それがやりたいことなのかとじっくりと聞けば、おのずとこのゲームの先が見えてくるのではないでしょうか。

 そうです。本来はとっかかりに過ぎないところで、社会現象化してしまっているので、ここから先に待ち構えているのは、コア以外のユーザーの大量離脱です。なお、プロトタイプとなったイングレスでもある一定のレベルでユーザーが離脱していくというのはよく見られた光景のようですね。

 マクドナルドさんはじめ、派生ビジネスやら広告うんたらかんたらとか、位置情報ゲームのコンセプトから考えられる、いわばマーケティング的なコバンザメ商法が語られていますが、これらは収集のステージから次の段階に行ったものを想定していません。つまり現在のブームの局面を切り取って、過大評価されているということです。もちろんベンダーさんとアップルと充電池メーカーは儲かりそうですが。では、それ以上のことがあるかというと、ほとんどないだろうという結論に至ります。

 私としては、そんなゲーム本来のビジネスの拡張よりも、ああこれやっていいのね、ということになった他のベンダーさんの動向が気になります。たぶん、位置情報ゲームの進化版がもっと現れてくるのではないでしょうか。つまり、ポケモンGOのヒットの正体である、ユーザーにとって間口の広い「収集」に特化するものです。

 これですぐに思い出すのは、携帯GPSを使った「位置ゲー」の元祖「コロプラ」です。たぶん今頃はコロプラさん地団太踏んでいると思います。きっと仮想現実っぽく見せた対戦型の企画などは、企画会議に出てたでしょうから。このコロプラ、位置ゲーをビジネスに結びつける数々のトライをしていましたが、どうにもブレイクと呼べるところには至りませんでした。

 なので、コロプラさんあたりは後悔と反省まじりで考えているのではないでしょうか。そうか、歩きながらやれるほどの精度の高い地図データ使って、その地図のロイヤリティ払ってもペイできる可能性あるんだ、とか、キャラクターでパッケージングするという手もあるんだね、とか。