コロプラさんではなくとも、「位置情報×キャラクター」「グーグルマップのデータ×仮想現実」というような企画書はたくさん出ていたでしょう。ちなみに後者のコンセプトに近いものはクオリティが高いとはいえませんがいくつかすでに存在します。そして現在、は企画会議ではなく、会社の経営会議や役員会議のような場所で「今すぐポケモンGOみたいなの作れ」と決定がなされていることでしょう。そしてその決定をもとに、企画会議が開かれ、そういえばあいつがこんな企画出していたよね・・・と数年前のプレゼン資料がひっぱりだされるわけです。まあ、ゲームビジネスの世界なんてこんなもんです。

 さて、ここで後発ゲームの開発上のネックになることもいくつかありそうなので最後に触れておきましょう。ひとつは、イングレスからポケモンGOへとスピンアウトしたときに、その蓄積したデータ・・・主に「ポケストップ」として使われたユーザーの投稿データがマネできないということ。ユーザーによってジェネレートされた莫大な写真と名称データは確かに一朝一夕ではつくりあげることはできません。しかし、ポケストップって、ゲーム内の一要素にすぎず、例えこのような機能をそのまんまパクるとしても、代替方法はあるのではないかと思っていますがいかがでしょうか。
ポケモンGOを楽しむ人たちでにぎわう公園=7月28日、大阪市北区
ポケモンGOを楽しむ人たちでにぎわう公園=7月28日、大阪市北区
 もうひとつの問題は、ナイアンティックさんがどこまで特許を押さえているかということでしょうか。しかし、それを潜り抜けて説得力あるゲーム性をつくりこむのがゲーム企画者の腕の見せどころ。そうやってゲームは進化し続けたわけですから。

 以上は、スレたゲーム会社の元マーケティング担当が、ヒット商品はとりあえずクサしてみるという昔のクセを出しつつ、それが流行っているならこんなこともできるよという企画者にありがちな根拠のあまりないポジティブシンキングで予想したものです。当たるも八卦、当たらぬも八卦。しかして、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す。街歩きに涼しくなった秋口の頃に、どれくらいのポケモンGOユーザーがスマホ片手に徘徊しているか。まあ、みなさんとウォッチしてみましょう。