「親日派GO」を作る?


 そんな焦りと苛立ちの副作用だろうか? コンテンツ不足の韓国ゲーム業界からびっくりアイディアが飛び出した。拡張現実の世界で「親日派」を捕まえる「親日派GO」を作ろうというアイディアだ。釜山地域の地方紙、国際新聞は以下のように伝えている。

 一部開発者たちは親日派を処断するゲームの「親日派GO」の開発を前向きに検討している。韓国社会の広範囲に散らばっている親日派を処断するというテーマは、ゲームをする動機づけとして確かなものであるのみならず、教育的効果もあるとの判断からだ。親日人名辞典を使えば名誉棄損だと問題になることもないだろう。
(2016年7月21日国際新聞)

 2009年、民間研究機関である民族問題研究所が編纂した「親日人名辞典」を活用し、親日派を捕らえるゲームを作ろうという提案だ。親日人名辞典に登録されている「親日派」は全部で4776名。ポケモンGOに登場するモンスター約150種類であるから、その数は確かに「豊富」ともいえる。

 しかし、親日派を見つけ出して「処断」するなどという怒りと復讐心を煽るようなコンテンツが海外に通用するなどと、彼らは本気で信じているのだろうか? むしろ韓国が憎悪を助長しているとの汚名を着せられるだけではないだろうか?

 もちろん、構想段階の「びっくりアイディア」の中の一つに過ぎないが、このような発想をしている中から、世界中から愛されるコンテンツが産み出せるのか、甚だ疑問である。韓国社会に足りないのはポケットモンスターのような「コンテンツ」ではなく、世界の老若男女が共感することのできる価値観や世界観であり、そしてそれを漫画やゲームの世界で丁寧に再現するために努力する「モノづくりのこころ」ではないだろうか?