高橋成壽(寿FPコンサルティング代表)

「イギリスのEU離脱」のニュースはまたたく間に世界を駆け廻り、市場に大きな影響を与えた。リーマンショック、ギリシャ危機など、ことあるごとに暴落を繰り返す金融市場。初心者が「投資は怖い」と二の足を踏むのも無理はないだろう。
だが、ファイナンシャルプランナーの高橋氏は、「今のような時こそ、投資について真剣に考えるべき」と主張する。EUショックのあと、市場はどう動いたのか。そしてだからこそ見えてきた「本当に安全な投資法」とは?

「有事の金」「避難先としての円」が浮き彫りに


 イギリスがEUを離脱するという国民投票の結果が衝撃をもって世界を駆け巡り、世界中の金融市場が大きく動揺しています。日本の株式市場も下落し、外国為替市場は円高に動きました。6月24日の日経平均株価は16,300円台から15,000円を割り、約8%の値下がり。これは暴落と言ってもよいでしょう。外国為替相場も1ポンド160円から133円へと17%の円高、1ユーロ121円から109円へと9.9%の円高、1ドル106円から99円へと6.6%の円高となりました。
 土日で少し落ち着いたのか、6月27日の月曜日には日経平均株価は上昇し、外国為替相場も対ユーロ・対ドルに対してはやや値が戻りました。それでも、いまだ先が読めない不透明な状態であることに変わりはありません。

 激動の欧米市場に比べれば、アジア地域は比較的落ち着いているようです。また、今回のEUショックで金の価格は上昇に転じました。1オンス1,256ドルから1,336ドルへ6.6%の上昇です。

 これらの状況から、「有事の金」と呼ばれる動きが改めて確認されたと同時に、日本円が資金の避難先として人気を集めていることもわかります。円の経済圏で暮らす私たちには何も変わっていないように見えますが、世界のマーケットはまさに、嵐の真っ只中なのです。