渡瀬裕哉(早稲田大学招聘研究員)


馬鹿丸出しの国会議員の質問と安倍首相の「ゴマカシ答弁」、
年金破綻へまっしぐら


 まずは、下記の山井和則・民主党議員と安倍首相の答弁について読んでみてほしいと思います。

 これは簡単に言うと、年金運用基金について、山井氏は「最近4日間で株が下がった分どうしてくれるのか?」と聞いたことに対して、安倍首相は「短期ではなく長期で考えることが大事であり、中長期では利益が出ている」と答弁しているわけです。まずは発言の引用を掲載して、その後二人の発言がどれだけ的外れなものかを解説していきます。

 〇山井和則氏

 「ペラペラペラペラと聞いていないことを話し続けて、同じ話を何回もして、時間稼ぎをして、総理大臣としてもうちょっと落ち着いてください。」

  「7月から9月のときに14パーセント下がって、約8兆円年金の運用損が出ております。その約半分がこの4日間で下がったわけですから。これ、質問通告もしておりますが、ということは約4兆円くらいの年金がこの4日間で運用損になっているという可能性があるということですか。」
衆議院本会議
衆議院本会議
 〇安倍晋三氏

 「短期的な結果でありまして、株式市場はその国の経済の実態を表している場合もありますし、ただいまの下落については中国市場の先行き、あるいは中東の状況、サウジとイランの状況等もあります。」

 「しかしながらですね、こういうことを申し上げたくはないんですが、民主党政権下であった平成21年9月ですね。」

 「平成21年9月までの累積収益額は、事実だから申し上げておきたいと思います。累積収益額は4.1兆円だったはずでありますが、それ以降の累積収益は、今回のマイナスを含めても33兆円プラスになっているということであります。」

 「ここを押さえておくことが大切であろうと、こう思います。また、自主運用開始以降の平成13年度から平成27年度、2.4四半期までの収益額の累積は約45.5兆円となっているわけであります。」