人材の流動性低い日本


 日本は人材の流動性が低いことも問題だ。アメリカでは色んな人材が集まってスタートアップをつくる。流動性が高いので、欲しい人材が集まりやすく、ありとあらゆる専門家を呼んできて、すぐに何でもできてしまう。

 私のスタートアップでも「我が社へ来ませんか?」と次から次へと電話を掛けているが、それさえやれば、翌日には理想的なチームが出来上がる。大手企業の研究所長がスタートアップの一員になることも珍しくない。日本では考えられない。
(写真:小平尚典)
(写真:小平尚典)
 一方、日本では1つの企業内で何でもやろうとする。これまで手掛けたことのない分野に進出する場合、企業内にスペシャリストはいない。どう考えても限界がある。

 VCは日ごろ多くの人と会っているため、どこにどのような人材がいるのかよく知っている。そのため、VCに相談すれば、適切な人材を紹介してもらえる。VCはただ投資をしているだけでなく、スタートアップが育つのに重要な役割を果たしている。