おときた駿(東京都議会議員)

 先日の記者会見で配られた「日本を元気にする会」の綱領・政策が公式ホームページに公開されました。とにかくこの政党の最大の特徴は、重要法案に関しては「国民(会員)の投票にかけ、その比率に応じて国会議員が投票行動を決める」という直接民主型の政治を志向・実践することにあります。
2015年1月、「日本を元気にする会」の綱領発表の記者会見で、ビデオメッセージであいさつするアントニオ猪木参院議員
2015年1月、「日本を元気にする会」の綱領発表の記者会見で、ビデオメッセージであいさつするアントニオ猪木参院議員
 もちろん単なる人気投票にならないように、そこに至るまでのプロセスには幾重にも慎重な仕掛けを考えているのですが、今日のところはその話は置いておきます。

 なぜこの「直接民主型」の政治が斬新で、存在価値があるのか。私はどうして、こんな思い切ったコンセプトを持つ政党に飛び込むことを決めたのか。その魅力について、本日はざっくばらんに俗な言葉で語ってみたいと思います。

 国民の声を主にネット等で集めて、それを国政に届ける…と説明すると、情報感度の高い方々からは「はいはい、またそのパターンね」という反応が返ってくることがあります。確かに同様のコンセプトを持っている「政党」は世界ならばスウェーデンの直接民主党やハンガリーのインターネット民主党、ドイツの海賊党などがあります。

 また日本では都知事選挙の際の「インターネッ党」や、先の衆院選で突如現れた「支持政党なし」が直接民主型を志向していました。しかしながら上記はいずれも、「地域政党」もしくは単なる「政治団体」です。地方議員が所属しているケースがあっても、国会議員が所属している政党ではありません。


 「地域政党」や「政治団体」に要件はなく、基本的には申請すればだれでも作ることができます。ドイツの海賊党は国政選挙の比例代表で4%の得票率を獲得したことがありましたが、5%未満の政党は足きりされるドイツの制度に阻まれて、国政に進出することはできませんでした。

もしこのまま元気会が重要法案で国民投票(会員投票)を行い、その比率通りに行動を決めて議決に票を投じたとしたら、これは紛れもなく世界の政治史上に残る偉業だと断言してかまわないでしょう。以前にも何度か触れた通り、国会議員・政治家にとって直接民主型政治に身を投じることは、自らの過去や存在価値の全否定とも受け取られかねず、非常に高いリスクを伴う思い切った、いや思い切りすぎた決断です。

 この決断を下した国会議員が、しかも5人もそろってスタートした。その歴史的瞬間が、世界一少子高齢化が進み、シルバー・デモクラシーの限界に直面している日本から始まるということは、なんとも示唆深い出来事のように思えます。