ボクシング界のお騒がせファミリー「亀田三兄弟」が世間の注目を集め、まず長男、亀田興毅が世界タイトル獲得に成功した当時、私はレギュラー出演していたTBSラジオの番組でタイトルマッチの感想を求められ、
「亀田三兄弟は、僕の中には存在しません」
と言い、それ以来、彼らについては一切言及してこなかった。

ブログデ昨年9月以来の復帰戦が決まったと報告した亀田和毅
協栄ジムと所属契約を結んだ亀田和毅
 TBSといえば、亀田三兄弟を積極的に売り出すベースになったテレビ局だ。が、番組スタッフは僕の気持ちを受け入れてくれた。
 
 率直なところ、亀田三兄弟を、スポーツライターとしてどのように位置づけ、応援もしくは論評すればいいのか、道が見えなかった。
 
 話題性、タレント性、テレビ局が好むキャラクター性は抜群なのだろうが、少年時代からボクシングに胸を熱くしてきたスポーツライターには、自分の中にあるボクシングの憧憬や敬意と、亀田三兄弟や彼らを指導する父親の振る舞いがどうにもつながらなかった。

 今回、ずっと揉めていた日本のボクシング界と亀田家が歩み寄り、唯一現役でボクシングを続けている三男、和毅の日本での試合が実現する可能性が出てきたと報じられた。かつて所属していた協栄ジムの金平桂一郎会長が間に入って調整、興毅氏が合意したという。

 この報道を受けて、iRONNA編集部から論考を求められた。少し違う角度から、この問題で本当はみんなが認識し、議論すべき核心があることを提言したい。