西村眞悟(元衆院議員)

 NHKで「解説スタジアム、戦後70年談話、解説委員が生討論!」というのをやっていた。その番組の後半の10分位を見たが、そのレベルの低さに驚いた。お前達は、中共の解説委員か、日本の解説委員か、どっちだ!
村山富市元首相
村山富市元首相
 TV画面をつけると、解説委員達が居並ぶ中央に、村山富市の大きな写真があるので、葬式の献花台の写真かと思いながら、彼らが何をしゃべるのかと聞いていると解説委員達は、もっともらしい顔をして、戦後70年の安倍総理の談話が、
  
 ①我が国の戦争に対する外国の非難に応じたものになりうるかが問題、②村山富市談話を変更する談話であれば問題、③何故なら、内閣の談話は、一貫したものがなければならないから、④「謝罪」という言葉をいれるかどうかがポイント、⑤安倍総理が歴史修正主義者だと思われない方がよい、などと、しゃべっていた。

 この、今の時点で、歴史の事実には触れずに、解説委員どもが、安倍総理が、ああ言えば問題だ、こう言えば非難されると、もっともらしく話し合うのを視聴者に見せることは、明らかに、NHKの「報道」ではなく、「世論誘導」、正確には「世論誤導」である。
  
 何故なら、彼らがどこの外国の意向を念頭に置いて、問題だとか、非難されるとか、言っているのかを察すればすぐ分かるではないか。それは、中共である。NHKは、今から安倍総理談話が、中共の意向に合致して、中共から非難されないように我が国世論を誘導しようとしている。従って、解説委員どもは、中共の解説委員であり、日本の解説委員ではない。

 歴史の事実は、こうである。

 (1)1930年代、スターリンのコミンテルン(国際共産主義運動)の革命戦略は、「内戦から戦争へ、戦争から革命へ」であり、毛沢東の中国共産党の革命戦略も、コミンテルンと同じ「政権は銃口から生まれる」である。つまり、両者は、革命のために戦争を欲していたのだ。しかし、毛沢東の共産軍は、蒋介石の国民党軍の討伐作戦に敗北し延安に逃げ込んで武器も装備も乏しい弱小集団にすぎなかった。

 (2)同時期、蒋介石の国民党軍は、ドイツ軍事顧問団により、ドイツ製の武器を装備した近代的軍隊に成長していた。そして、ドイツ顧問団の「敵を日本一個に絞ること」という意見に従い、上海で近代的陣地を構築して対日戦の準備をしていた。その時の蒋介石の軍隊は200万人を超えていた。日本軍は、上海に海軍陸戦隊が5千人で本土などに29万人である。

 (3)1936年12月、満州の軍閥張作霖の息子の張学良は西安で蒋介石を監禁する。スターリンと毛沢東は、蒋介石を殺さずに、彼をして日本との戦争を開始させようとする。そして、1937年1月、蒋介石と毛沢東の、第二次国共合作成立。

 (4)第二次国共合作の後の同年7月7日、共産党、蘆溝橋で日本軍に発砲して蘆溝橋事件勃発。次に、西安での約束を実行する為に、上海で蒋介石が、育成した正規軍に、日本海軍陸戦隊に対する総攻撃を命令じて第二次上海事変勃発。

 (5)戦争を欲したのは中国側である。その戦争の中から、毛沢東とスターリンは、その戦略通り、中国の権力を握り、中華人民共和国が、1949年10月1日、誕生する。

 (6)蘆溝橋事件つまり日華事変前の日中の戦力差は、200万人超の中国に対して日本は29万である。日華事変後に急遽増員しても日本の戦力は95万人である。この戦力差から見ても、戦争を欲したのは中国であることが明らかではないか。

 (7)我が国が戦っているときには、中華人民共和国は存在しない。我が国は中華民国もしくは蒋介石と戦っていたのである。

  NHKの解説委員が、日本の解説委員なら、以上の事実の一つでも国民に「解説」するはずだ。