「国内グローバル化時代」を迎える日本


 話をわさび増量に戻そう。実際にこの店舗で、わさび増量で「サービス」が行われていたのか、否定されている「差別」が行われていたのかは、裁判でもしない限り、明確な白黒はつけにくい。差別する側と差別される側の温度差ほど違うものはないからだ。
 店舗側が事実として公に謝罪したので、あくまでもこのわさびに関する「増量サービス」は、今後自粛されることだろう。

 しかし、昨今のインバウンドツアーでは客のマナーの悪さがいくつか問題になり、海外のツアー会社も日本での行動を厳重に注意している。文化の違いはそう簡単に超えられるものではない。かつてバブル全盛の80年代、パリやミラノのブティックを関西弁のおばちゃんたちが札束ばらまいて買い漁っていた姿は、筆者の記憶に鮮明に残っている。文化の民度は、高度成長期には大目に見るしかないのだ。

 しかし、今の日本は老人がひしめきあう少子化社会なので、移民やロボットに依存するしかなくなるのは目に見えている。国内グローバル化の波はますます高まり、移民に対する文化の摩擦もふえてくる。上から目線でインバウンドの旅行者を眺めていられる時代はそんなに長くは続かない。

 老後の介護も完全に日本語での話し相手になってほしければ、富裕層にならなければ無理な時代がやってくる。一般層は外国人の移民に介護してもらう時代になるだろう。コンビニのアルバイトしかいなかった外国人留学生はスーパーでもファミレスでも、一般レストランでも当たり前になった。次の時代へと日本は発展しようとしているのだ。