杉田水脈(前衆議院議員)×河添恵子(ノンフィクション作家)

宋美齢、アイリス・チャン、クマラスワミ……。米中を舞台とするオンナたちの策動で、日本は不当なレッテルを貼られてきた。私たちは同じオンナとして、日本人として、もう黙ってはいられない!!
天安門事件(1989年6月)以前からの中国社会を熟知するノンフィクション作家の河添恵子氏と、国連へ乗り込み、慰安婦問題の嘘に果敢に斬り込んだ前衆議院議員・杉田水脈氏。保守の女性論客2人が世界での見聞・体験をまじえながら、日本は「歴史戦」にいかに臨むべきかを徹底討論した『「歴史戦」はオンナの闘い』が、PHP研究所より発売された。
そこで今回は「中国が仕掛けるオンナの歴史戦」について、本書よりその一部を抜粋して紹介する。

戦後70年の8月15日にオープンした「抗日戦争記念館」


 河添 中国は上海閥のドン、江沢民が国家主席だった1990年代より、「愛国主義教育模範基地」と称した「反日拠点」を国内に設け、アメリカなどの華僑・華人団体とも密接につながり、韓国系とも連携し、アメリカを主舞台に「南京大虐殺」「従軍慰安婦」など、捏造の史実の拡散と戦争責任の追及に心血を注ぐ活動を展開しています。

 現在、その中心的な海外拠点と言えるのが米カリフォルニア州サンフランシスコ市です。私は同市を基点にカリフォルニア州の広範囲を取材し、書籍や雑誌などで記事を発表しながら定点観測も続けてきました。そして恐れていたというか、やっぱりそうなったかという事態が2015年8月に報じられました。

 杉田 サンフランシスコ市のチャイナタウンにできた、「抗日戦争記念館」の件ですね。

 河添 そうです。中国国外で初となる抗日戦争記念館が、終戦70年の8月15日にオープンしました。中国語の表記は「海外抗日戦争紀念館」で、財団創設者で名誉館長は在米女性実業家で社会活動家の方李邦琴(フローレンス・ファン、Florence Fang)。
海外初の抗日戦争記念館=2015年8月15日、米カリフォルニア州サンフランシスコの中華街
海外初の抗日戦争記念館=2015年8月15日、米カリフォルニア州サンフランシスコの中華街
 中国語と英語で併記されたA4のパンフレットの挨拶文には、「第二次世界大戦のあいだ、ナチス・ドイツに約600万人のユダヤ人が虐殺され、全世界に167カ所のユダヤ記念館や記念碑がある。一方、日本軍国主義により3500万人以上の中国人が抹殺されたが、海外に記念館は一つもない。これではこの悲惨な歴史を世界が理解できない」などと記されています。