2017年01月10日 12:36 公開

米バージニア州で7日午前、客に「最高のサービスだった 黒人にはチップあげない」と手書きされた領収書を渡されたアフリカ系のウェイトレスを、店の常連客やソーシャルメディアの人たちがこぞって応援している。

「アニータのニューメキシコスタイルカフェ」で働くケリー・カーターさんが、20代に見える白人カップルを給仕したところ、2人は朝食に30.52ドル(約3500円)を払ったものの、「最高のサービスだった 黒人にはチップあげない」と領収書に手書きして店を出たという。

カーターさんによると、カップルの1人は出された朝食をほめていた。

米国では、飲食店のウェイターやウェイトレスの給料は最低賃金以下のことが多く、そのため客からのチップは重要な収入源になっている。それだけに米国では、飲食店で給仕されてチップを払わないことは異例。

レストラン・チェーンのオーナー、トミー・テレズさんはBBCニュースに、周りの反応は「ものすごい」と話した。

常連客が次々と店を訪れてカーターさんを抱きしめていくほか、カーターさんに現金を渡す客も後を絶たず、オンライン寄付サイトでは義捐金300ドル以上が集まったという。

カーターさんは、差別的なメモを残した白人カップルの外見を覚えているので、もし2人がまた来店したら、自分が注文を取りたいと話している。

「たったひとつの憎悪コメントで私は動けなくなったりしない。大いに歓迎する」とカーターさんは言い、「私の問題ではなく向こうの問題なので。ダメージを受けたのは私ではなくて向こう。私はおかげでもっと強くなるだけ」と話した。

オーナーのテレズさんは、カーターさんの対応は「とても良かった」と評価し、もし2人が再来店したら自分が給仕したいというカーターさんの希望を支持している。

テレズさんは、2016年米大統領選の影響で「人種差別が過去1年半、ずっと話題に上っていた」せいで、米国で「一度も消えたことのなかった炎」に油を注いでしまったようだと話す。

カーターさんは問題のカップルにまた会いたいと繰り返し、「また2人に給仕したい。そうすれば、向こうのやったことに私は決して負けてないと知らせることになる。本当にそう思う」と強調した。

(英語記事 We don't tip black people, note to Virginia waitress said