2017年01月11日 11:42 公開

ロシア情報当局がドナルド・トランプ次期米大統領に関する個人的な問題情報をつかんでいる、大統領選の最中にはトランプ陣営とロシア情報機関が情報交換していたなどという、未確認情報を複数の米メディアが10日に報道したことを受け、トランプ氏はこれを「政治的な魔女狩りだ」とツイッターで反発した。

トランプ氏は報道内容には言及せず、「偽ニュース まったくの政治的魔女狩りだ!」と大文字でツイートした

大統領就任式を9日後に控えた11日には、トランプ氏の記者会見が予定されている。記者会見は、大統領の立場と実業家としての立場の利益相反の指摘について答えるというのが当初の予定だった。

CNNや米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、米情報機関幹部がトランプ氏に提示した情報の中には、ロシアによるハッキングに関する内容のほか、ロシア政府がトランプ氏個人に関する問題情報を握っているという指摘や、選挙戦の最中にトランプ選対関係者とロシア情報機関関係者が情報交換していたという内容が含まれていたという。

報道によると、主要な情報はそもそも英国情報機関の元関係者が入手したもので、当初は共和党予備選でトランプ氏を不利にしようと収集されたものだという。

CNNなど米メディアが情報機関情報として伝えているロシアとトランプ陣営の関係について、米情報機関は公式にコメントしていない。

米国家情報長官は6日、ロシア情報機関がウラジーミル・プーチン大統領の指示のもと、大統領選でトランプ氏を有利にしようと民主党本部をハッキングするなど、選挙に介入しようとしたと報告書を公表。情報機関幹部はトランプ氏に、未公開情報を含めて情勢説明をした。

ロシアの介入を長く否定し、米情報機関を批判し続けていたトランプ氏は7日、それまでの主張を翻して介入があったことは認めた。しかし、ロシアとの良好な関係維持に反対するのは「馬鹿」で「愚か者」だと連続ツイートした。

米情報機関がトランプ氏とロシアの関係について問題情報を入手しているという話は、選挙前からニュースサイトや政治関係者の間で指摘されていた。

ヒラリー・クリントン氏の私用メールサーバー問題で、関連するかもしれないメールを捜査すると米連邦捜査局(FBI)長官が10月末に発表した際、民主党のハリー・リード上院院内総務は、「ドナルド・トランプと上級顧問たちとロシア政府の間の密接な関係について、衝撃的な情報」を公表していないとコーミーFBI長官を批判し、「この情報について国民は知る権利がある。私は何カ月も前に、この情報を世間に公表するようあなたに手紙で呼びかけた」と発言していた。

ロシア政府は大統領選への介入について一貫して否定し、米政府が魔女狩りを推進していると批判している。

(英語記事 Trump rejects new 'compromising' Russia claims