谷本真由美(コンサルタント兼著述家)

 年末の紅白に登場したシンゴジラにうちの会社も踏み潰されてくれまいかと熱望していた社畜の皆様、冬休みも終わってしまい、次の楽しみというのはバレンタイデーに向けてバカッターでバカップルを発見して吊るし上げるというぐらいしかございませんが、いかがお過ごしでしょうか。

イベントに出席したエイベックス・グループ・ホールディングス 代表取締役社長・松浦勝人氏=2006年5月29日、六本木ヴェルファーレ
イベントに出席したエイベックス・グループ・ホールディングス 代表取締役社長・松浦勝人氏=2006年5月29日、六本木ヴェルファーレ 
 ところで昨年末より大手レコード会社エイベックス様の代表取締役社長松浦様が、 三田労働基準監督署から、「実労働時間を管理していない」「長時間残業をさせている」「残業代を適正に払っていない」と指摘され、勧告を受けた件で大炎上しております。


 それに対して、松浦様はご自分のブログで以下のように反論しております。

労働基準法 是正勧告とは

 それぞれの業界にはそれぞれ特殊な事情がある。労働時間だけに縛られていたら為替のディーラーの人達は仕事にならなくなる。病院で働いている人は労働時間と治療とどちらを優先するべきか。美容師の人達、学校の先生、、、自分の夢を持ってその業界に好きで入った人たちは好きで働いているのに仕事を切り上げて帰らなければならないようなことになる。だいたい官公庁はどうだろう。労働基準監督署の仕事が好きで夢中になっている人がいるとして、結果違法残業していたら笑えない。そんな事はないと信じたいが。

 望まない長時間労働を抑制する事はもちろん大事だ。ただ、好きで仕事をやっている人に対しての労働時間だけの抑制は絶対に望まない。好きで仕事をやっている人は仕事と遊びの境目なんてない。僕らの業界はそういう人の「夢中」から世の中を感動させるものが生まれる。それを否定して欲しくない。だから時代に合わない労基法なんて早く改正してほしいし、そもそも今のキャンペーンは労基法の是正が遅れているにも関わらず、とりあえず場当たり的にやっつけちまえ的な不公平な是正勧告に見えてならない。

 おっしゃっていることはごもっともでございますが、人様に仕事をしていただいており、残業代を払いますよという決まりになっていたのですから、法律が悪い云々との講釈を垂れる前に、銭を払えということです。

 これは「根性焼きをやるのは犯罪」と指摘されたヤンキーが「あいつもやってるから俺は悪くない」と開き直るのと同じでありまして、持論を述べる前にまずやるべきなのは、謝れです。

 ところで日本でも他の国でも働く人間の大多数は、本当であれば仕事なぞしないで一日中鼻くそを掘りながら、カップ麺でも食べて暮らしたいと思っております。

 仕事なぞ好きな人間は多くはないというか、ほとんどの人は早く宝くじが当たらないかと熱望しております。その上で、好きなことを仕事にしている人なぞほとんどおりません。