田村淳(お笑いタレント)

 誰だって自分の言ったことや発信したことが誤解されて真意がちゃんと伝わらないと、とっても辛いよね。僕は日ごろからツイッターやっているけど、やっぱ140文字で伝えるのって無理なんだよ。もうちょっと補足したいけど、しょうがないやって出しちゃうと、やっぱり誤解されてあらぬ攻撃を受けちゃう。
 ちがうんだよなあとか、そういうこと伝えたいんじゃないんだよなって悶々として、自分の言葉で納得いくまで十分に表現できるものはないかなって思っているときに「新書やりませんか」って言われたんですよ。

 新書って何って最初は思ったけど「淳さんが日ごろツイッターで言っていることの濃いものが出せるよって」言われたんで、そんならぜひやらせてってことで『日本人失格』を出版することになった。『日本人失格』にはネット社会や今の日本の息苦しさとか、僕が日ごろ考えていることをほぼ詰め込めたと思っているから、やっぱこういう表現方法はいいなって思うよ。

 出版にいたるまでにいろいろあったけど、腹が立ったのは「芸能コピペ記事」ってやつ。もう2年くらい前だけど、僕がラジオでTBSの情報番組「王様のブランチ」を「嫌い」って言った部分だけがネットニュースで流れてね。ラジオって密室の中で独特の空気感ができるんですよ。ラジオというメディアでしか表現できないものがあるでしょ。その中で話の流れとかあってそれをきちんと伝わるように文章にするって絶対無理なんですよ。

 それなのにその「嫌い」って部分だけを切り取ってセンセーショナルな見出しつけてね。本来なら記事って読者にとって有益なものを出してお金を稼ぐ仕事じゃなきゃだめでしょ。とにかくクリックさえさせればいいっていう出す側はメリットあるんだけろうけど、あまりに一方的すぎるよなって。そんなに書きたいならちゃんと取材に来いよって思っちゃう。

 この前もうちの相方の田村亮が大手事務所を批判したときも、亮さんになんかいいましたかって聞かれたんで、僕が注意したことを言ったけど結局、「淳が亮に説教」みたいなことになっちゃった。僕は説教のつもりなんかないし、こういうこと書いちゃう記者ってほんとに何も考えてないんだって思うね。

 まあ、コピペ記事っていってもいろいろあるんだよね。テレビやラジオの発言を切り取るやつと、テレビ見ないでラジオも聞かないでネットに出ている記事をつなぎ合わせるやつとかね。ありもしないし、本当かどうかもわからないネット情報を組み合わせてあたかも言ってるような記事をつくる憶測コピペ記者は本当に勘弁してほしいね。