井戸まさえ(前衆院議員、元経済ジャーナリスト)


 別に、森友学園やアッキーのことを言いたい訳ではありません。

 個人の思想には自由があるし、日本に宗教系の学校がたくさんあることは甲子園を見ても一目瞭然。で、教育基本法や国際社会からの評価に鑑みて、「教育勅語」を用いる学校やヘイトスピーチまがいの言動とる人物からの申請を認可するかどうかは、大阪府なら大阪府、文科省なら文科省の問題であって、そういう学校を作ろうとすること、またそのための「最大限の努力」をしたこと自体は「国賊」行為でも何でもないのでは、と思います。

安倍昭恵首相夫人
安倍昭恵首相夫人
 アッキーについては「夫の足を引っ張りまくるしょうもない妻」という評価が大半かも知れません。が、100%公人とは言えない部分の中で社会活動をしようが、占いに凝ろうが「国賊」とまでは言えないでしょう。

 結局は、そうした「自由奔放な妻」を守り包み込む首相を好ましく、あるいは男らしく感じる人もいれば、「頼りない」とか「下らない」と思う人もいるだろうな、というだけの話。

 ちなみに今回のをちまたでは「アッキード事件」とも言われているものの・・・もしかしたしたら彼女は思想的には全く趣味違いにも関わらず忙しい夫の代理役を果たし、また夫に代わって夫の言いそうなことを(社交辞令として)相手に告げ、なおかつ非難を引き受け身を挺して夫を守ろうとしている、大変関心な「政治家の妻」だって可能性も低くないと感じます。

 では、「国賊」はいったい誰なのか?

 私はその1は日本のマスコミだと思います。

 私は2015年9月5日、首相が「そこまで言って委員会」(9月4日収録)に出ているのを実際に見ています。なぜそれを覚えているかと言えば・・・東京で安保法制デモが続き、国会も開かれている中、なんでわざわざ大阪なの? と、あまりの唐突さ&非常識さを感じたからです。

 首相が大阪にいた9月4日に、近畿財務局で森友事件関係者の会合が開かれていたことをすっぱ抜いたのは、共産党(さすが!)でした。また本日の国会質疑では民進党・福山氏から、同日の森友学園講演会で本来は(夫人ではなく)首相が講演予定だったことが明らかにされました。で、夫人が名誉校長になったのは翌9月5日です。 

 しかし、来阪前日の9月3日に首相が「前・理財局長(山口出身)」を官邸に呼びつけていることについては・・・(「首相動静」より誰にでも簡単に確認できることにも関わらず)まだ多くのメディアが頬かむりしたままです。

 この「疑惑の3日間」の存在につき、少なくともSNSでは2月後半から相当話題になっていました。日本に報道関係者が何人いるかは知りませんが、少しクグればすぐ出てくる情報ですから、取材能力ゼロに近い人を除いた相当な割合がそのことを知っていたでしょう。

 ・・・にもかかわらず、それを2月中に報じたのは恐らくただ一社だけだったはずです。これって赤坂飯店? それともメディアの自殺? 「でんでん」が「みぞうゆう」化しなかったこと含め・・・新聞を取る人、テレビを見る人がどんどん少なくなってしまってる訳です。