2017年03月14日 12:44 公開

ミャンマー王宮を舞台にしたタイ製作の歴史連続ドラマが、ミャンマー王族などの怒りを買っている。

ミャンマー最後の国王、コンバウン朝ティーボー王のひ孫にあたる、ソエ・ウィン氏は、「侮辱的だ」と怒り、番組の打ち切りを要求している。

問題のドラマは、「女性の炎」という意味のタイトル。製作者たちは、内容は完全なフィクションだと主張している。

王室に対する不敬罪のあるタイでは、自国王室の描写や報道については厳しい規制がある。

ソエ・ウィン氏はAFP通信に対して、「タイの人たちに尋ねている。皆さんに国についてこの国の会社が同じようなことをしても、大丈夫なのかと」と述べた。

ソエ・ウィン氏はさらに、王族同士がお互いを平手打ちする場面は「我々を野蛮な人間として描いているようで、非常に侮辱的」で、ドラマは全体に「悪趣味」だと批判。タイ政府に対して、「近隣同士の関係改善」のために放送を打ち切るよう求めた。

問題のテレビドラマは、19世紀の東南アジアの王国で繰り広げられる、血なまぐさい王宮の政争を描く。舞台となった国は、ビルマとも呼ばれるミャンマーに非常によく似ている。

国の乗っ取りを画策する主役の女性アナンティップは、ティーボー国王を即位させるためビルマ王族の大量虐殺を計画した実在の女性によく似ていると言われている。また衣装や設定も、ビルマ王朝のものに酷似しているという指摘もある。

ティーボー国王は後に譲位し、ビルマ王家は1885年に英国軍がビルマを侵略した際に廃止された。

タイのニュースサイト「Khaosod」は、ドラマはミャンマーに関する歴史書を原作にした1996年ドラマのリメイクだと書いているが、番組のプロデューサーはサイトに対して、「ビルマとは無関係で、完全なフィクションだ。衣装や舞台設定は、特定の国や時代を表すものではない」とコメントしている。

タイとミャンマーは、歴史的に戦争を繰り返してきた関係にある。タイの歴史ドラマに登場するミャンマー人の登場人物は、ずるがしこい、もしくは悪人として描かれることが多い。

(英語記事 'Insulting' Thai palace soap opera angers Myanmar