2016年のプロ野球では、日本ハム・大谷翔平(22)が絶大な存在感を見せた。最大の理由は、“まるでマンガ”と評された「二刀流」での活躍だ。

 DHのあるパ・リーグで「1番・ピッチャー」という仰天オーダーで先発して先頭打者ホームランを放ったかと思えば、CSでは「3番・DH」で先発し、9回のマウンドに上がって日本最速の165kmを記録、胴上げ投手となった。数字では表わせない衝撃的なシーズンだった。

「契約更改では球団が来オフ以降のポスティングによるメジャー移籍を“公認”。大リーグの新協定で25歳未満の外国人選手に契約総額制限が設けられましたが、本人が前向きなのは間違いない」(球団関係者)

2016年11月12日、侍ジャパン強化試合のオランダ戦、
八回に二塁打を放つ大谷翔平=東京ドーム(撮影・山田喜貴)
 となると気になるのは、メジャーでも本格的な二刀流が実現するかだ。これまでは否定的な見方が多かった。DH制のないナ・リーグ球団の評価が高いとされてきたのも「9番・投手」としてのみ打席に入る前提で考えられていたからだ。だが、風向きは変わりつつもある。

 大リーグ関係者が一堂に会するウインターミーティング(12月5日)では、監督としてメジャー通算1769勝のジム・リーランド氏が「本当に凄い選手と聞く。毎日は無理だが、月曜に投げて、水木にDHなら……」と大谷について言及。メジャーリーグ研究家の福島良一氏はこういう。

「興味深いのは、日ハムと業務提携するパドレスが、控え捕手のベタンコートを来季から二刀流で起用しようとしていること。最近も監督が“ウインターリーグで投手もやらせる”と明言し、投手、捕手、外野手の三刀流まであるといわれている。これは大谷を獲得した際の予行演習ではないか。

 ただ、さすがの大谷も中4日ローテーションと打者の両立は厳しい。可能性があるとすればリリーフに回って、打者でも出場するパターンではないか。2000年代初めにブリュワーズにいた中継ぎ投手のブルックス・キーシュニックは、代打、DHなどで出場し、2003年は1勝1敗、7本塁打の成績を残しています」

 どうせ米国に行くなら、海の向こうのファンの度肝も抜いてもらいたい。

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