2017年04月19日 14:33 公開

米中西部オハイオ州で高齢男性を射殺する様子をフェイスブックでライブ配信し、逃走していた容疑者が18日、隣りのペンシルベニア州で警察に追いつめられ自殺した。

州警察によると、スティーブ・スティーブンス容疑者(37)は自動車を運転して警察の追跡を逃れようとしていたものの、「車が制御不能になるなか」銃で自殺したという。

スティーブンス容疑者は16日に、イースター(復活祭)を祝う昼食から徒歩で帰宅途中のロバート・ゴッドウィンさん(74)を射殺した。

同日午後には、事件があった場所から約160キロ離れたペンシルベニア州エリーで容疑者の携帯電話の位置が確認されたものの、その後行方が分からなくなっていた。

スティーブンス容疑者が18日に同州内でマクドナルドのドライブスルーを利用した際に、気づいた店員が注文への対応を遅らせ、警察に通報した。

クリーブランド市のフランク・ジャクソン市長は記者会見で、「スティーブ・スティーブンスの追跡が終了した」と述べた。

ペンシルベニア州警察によると、通報は午前11時過ぎ。エリー市の警察署からほど近いマクドナルドの駐車場にあった白いフォード・フュージョンが、容疑者の車だと確認された。

スティーブンス容疑者は「マックナゲット」20個とポテトフライの大を注文。店員はポテトフライを手渡すのを遅らせつつ警察に連絡した。

捜査官らは、児童精神科施設でケース・マネージャーとして働いていたスティーブンス容疑者の動機を理解できずにいると話す。

スティーブンス容疑者は、犯行当日にフェイスブックに投稿した動画で、ギャンブルの負債や交際相手との破綻などを挙げて、「キレた」と語っていた。

殺害されたゴッドウィンさんには子供10人、孫14人がいた。遺族はスティーブンス容疑者を許すと話した。

ゴッドウィンさんの娘、ターニャ・ゴッドウィン・ベインズさんは、地元テレビ局のインタビューを受けた際、スティーブンス容疑者に出頭を促し、「われわれみんなが殺人犯を許します」、「みんなで彼を抱きしめてあげたい」などと語っていた。

一方、フェイスブック社に対しては、スティーブンス容疑者が投稿した犯行動画が何時間も閲覧可能だったことに批判が集まっており、同社はチェック態勢の見直しを進めている。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、18日にカリフォルニア州サンノゼで開かれた年次開発者会議「F8」で、ゴッドウィンさんに哀悼の意を示し、「このような悲劇が繰り返されないために、やらなくていはいけないことがたくさんあるし、それをやり続ける」と述べた。

(英語記事 'Facebook killer' Steve Stephens found dead after car chase