米中首脳会談が行われた米フロリダ州パームビーチのトランプ米大統領の別荘で、トランプ氏の孫娘、アラベラちゃん(5つ)が中国の習近平国家主席夫妻を前に、中国の民謡を披露したり、漢詩を中国語でそらんじて見せたりした。これについて、ネット上では「『中国の歌姫』と呼ばれた習近平の妻、彭麗媛さんの前で、歌を披露するとはすごい度胸。さすがにトランプの孫だ」などと話題になっている。

 また、歌った民謡が「茉莉花(ジャスミン)」だったことは、2010年以降に中東・アフリカで広まった民主化運動「ジャスミン革命」を連想させた。そのため、「中国の民主化を意識した、トランプ大統領らの政治的な意図が隠されていたのでは……」との憶測も出るなど、対北朝鮮問題などで不調に終わったとされる米中首脳会談について、中国のネットユーザーの間では「トランプ陰謀説」がささやかれている。

 アラベラちゃんはトランプ氏の娘、イバンカさんの長女で、生後16カ月から中国語を習っている。イバンカさんは今年2月の春節(旧正月)期間中、わざわざアラベラちゃんと一緒に中国大使館を訪問して、崔天凱中国大使や大使館員を前に中国語の歌を披露するなどして「新年」を祝っている。
トランプ米大統領の長女、イバンカさんと孫娘のアラベラちゃん(左下)
トランプ米大統領の長女、イバンカさんと孫娘のアラベラちゃん(左下)
 また、今回の首脳会談でも、折角、中国の最高指導者が訪れるとあって、再びアラベラちゃんが登場し、硬い雰囲気を和らげる狙いがあったとみられる。

 このため、アラベラちゃんが習夫妻の前で民謡を歌ったほか唐詩を暗唱した様子は中国メディアが好意的に取り上げ、米中首脳の友好ムードに一役買ったとして大きな話題を呼んだ。

 ところがネット上では、民謡「茉莉花」は彭麗媛夫人のレパートリーでもあることから、「この選曲は大胆すぎる」との声もが上がっているほか、「ジャスミン革命」が激化した当時、中国共産党が波及を恐れてこの歌の歌唱を規制したともいわれており、「米国の謀略か?」との声も出ている。

 習氏が2015年、英国を訪問した際、公式晩餐会で1989年ものの高級ワインが出され、「民主化を求める学生が武力弾圧された1989年の天安門事件を思い起こさせるよう仕組まれた謀略」との声も出た。外交関連で中国が絡んだ場合、さまざまな政治的な憶測が乱れ飛ぶようだ。

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