2017年05月29日 10:27 公開

22人が犠牲になった英マンチェスターの自爆攻撃について、警察は28日、サルマン・アベディ容疑者の姿を捉えた事件当日の防犯カメラ画像を公開した。一方で英政府は27日、攻撃後に「危機的」な最高レベルに引き上げていたテロ警戒レベルを、「深刻」に引き下げた。

バックパックを背負ったアベディ容疑者の画像が、22日夜のいつどこで撮られたものかは不明。

グレーター・マンチェスター警察は、容疑者がリビアから帰国した18日以降の行動について情報を求めている。

マンチェスター市内中心部にある自宅アパートが、最後の立ち寄り場所のひとつで、そこで爆発物に最終調整を加えてから、コンサート会場のマンチェスター・アリーナに向かった可能性があると捜査当局はみている。警察は、自爆攻撃から2時間以内に容疑者の身元を特定したという。

警察によると、これまでにテロ容疑で14カ所を捜索し、男性13人を逮捕した。28日には、マンチェスター・ゴートン地区で19歳男性を逮捕したほか、オールド・トラフォード地区で25歳男性を逮捕した。一時拘束された女性と16歳少年は不起訴で釈放された。

テリーザ・メイ英首相は27日、緊急治安閣僚会議(COBRA)の後、攻撃後に「危機的」と最高レベルに引き上げたテロ警戒レベルを「深刻」に引き下げたと発表。変更に至る24時間の間の捜査活動の結果、新たな攻撃が「切迫」しているおそれのある状態を、攻撃が「非常にあり得る」状態に変更した。これを受けて、警察と共に各地の警備にあたっていた兵士たちは29日夜から徐々に撤収する。

英国では29日にかけて3連休で、国内各地で大勢が集まる様々なイベント会場で、武装警察が警備を続けた。マンチェスターでは厳重警備のなか、事件後初の大規模イベントとなる「グレート・マンチェスター・ラン」が実施され、ハーフマラソンや10キロ走にアンディー・バーナム市長をはじめ数万人が参加した。

(英語記事 Manchester attack: CCTV shows bomber before arena blast