2017年05月31日 10:44 公開

英マンチェスターで自分のコンサート終了直後に会場が自爆攻撃を受けた米歌手アリアナ・グランデさん(23)は30日、マンチェスターで被害者のための慈善コンサートを6月4日に行うと発表した。死亡した22人と多数の負傷者や家族のために、寄付金を集める。

「One Love Manchester(ひとつの愛マンチェスター)」と題されたコンサートは、マンチェスターのオールド・トラフォード・クリケット競技場で開かれる。グランデさんのほか、ジャスティン・ビーバーさん、コールドプレイ、ケイティー・ペリーさん、テイク・ザット、マイリー・サイラスさん、ファレルさん、アッシャーさんなどが共演する。

グランデさんは、攻撃のあった22日のコンサートに来ていたファンには、無料でチケットを提供する方針。会場の収容人数は5万人。現地時間午後7時15分(日本時間5日午前3時15分)から始まる3時間のライブは、BBC OneとBBCラジオが生中継する(BBCラジオは日本からでもインターネットなどで聴取可能)。

チケットは6月1日から発売される。入場者は、バッグを持ち込まないよう指示される。

収益は、マンチェスター市が英赤十字と共に設立した「We Love Manchester」緊急基金に寄付される。主催者は、少なくとも200万ポンド(約2億8000万円)の寄付が集まると期待している。

グランデさんもライブの詳細をツイートした。グランデさんが好んで身に着けるウサギの耳が、ロゴにあしらわれた。マネージャーのスクーター・ブラウン氏もツイッターで、「僕たちは皆さんと一緒です」と書いた。

グランデさんのファンには子供や若い女性が多く、死亡した22人の中には幼い子供も7人含まれていた。会場にいる自分の子供を迎えに来た家族も多く犠牲になった。

【マンチェスター攻撃】犠牲になった人たち 8歳少女や非番警官

「Dangerous Woman」と題したツアー中のグランデさんは、攻撃直後に予定されていたロンドンO2アリーナの公演をキャンセルし、ツアーを中断したが、マンチェスターには戻ると約束していた。

「ファンを見て支えて盛り上げないまま、今年の残りを過ごしたくない」とグランデさんは主張し、「素晴らしく勇敢なマンチェスターの町に戻って、ファンと一緒に過ごして、被害者や家族を称えて募金を集める慈善コンサートを開く」と表明していた。

グレーター・マンチェスター警察のイアン・ホプキンス本部長は30日、BBCラジオ・マンチェスターに対して、「コンサートの提案が最初に出された時、私は真先に、まず犠牲者遺族の意見を聞かなくてはと思った」と話した。

「大半の人は、大いに賛成していると言ってもいいだろう。明らかに賛成していない人たちもいて、それもまったくもって理解できる」

BBCのトニー・ホール会長は、「被害者と愛する人たちを称える、間違いなく感動的な追悼になるはずです。そのコンサートの放送を担当できて、BBCは誇りに思います」とコメントした。

22日の自爆攻撃はグランデさんのコンサートが終わった時に起きた。グランデさんにけがはなかったが、本人は「打ちのめされた。心の底から、本当に、本当に残念。言葉がありません」とツイートした

イングランド国民保健サービスによると、攻撃の負傷者のうち今でも50人が入院中で、そのうち17人が重体。

30日には、自爆攻撃のあったマンチェスター・アリーナに隣接し、攻撃以来閉鎖していたマンチェスター・ビクトリア駅が再開した。駅舎は爆発で損傷を受けていた。

警察によると、捜査は1000人態勢で進められており、「順調に進展している」という。

これまでに16人が逮捕されたが、後に女性と16歳少年は不起訴で釈放された。

(英語記事 Ariana Grande to play Manchester benefit concert on Sunday