2017年06月02日 17:08 公開

ドナルド・トランプ米大統領に5月初めに解任された連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー前長官が、8日にも上院情報委員会で証言する見通しとなった。大統領選のロシア介入疑惑に対する同委員会の調査の一環。同委員会は、ロシアとトランプ陣営の結託の有無も調べている。ただし、トランプ氏が大統領権限を行使して、前長官の証言を阻止する可能性もあると取り沙汰されている。

上院情報委員会は1日、コーミー長官が8日午前10時(日本時間同日午後11時)に公聴会で証言した後、非公開会議にも出席すると発表した。

ロシア大使との会談をめぐり今年2月に事実上解任されたマイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に対して、捜査を打ち切るよう大統領がコーミー氏に要請したとされる問題について、情報委はコーミー氏に証言を求めるものとされる。

トランプ氏は5月9日にコーミー氏を解任。当時ロサンゼルスのFBI支局にいたコーミー氏は、テレビ画面に映るニュースで自分の解任を知り、当初はいたずらかと思い笑い出したと言われている。

56歳のコーミー氏は、3年半前に就任した。FBI長官の任期は10年で、任期途中の解任は2人目と極めて異例。

トランプ政権は当初、ヒラリー・クリントン氏の私用メールサーバー問題の扱いが不適切だったため、司法省の助言をもとに長官を解任したと説明していた。しかし後にトランプ氏自身が、長官が「目立ちたがりでFBIが大混乱しているから」、「解任は自分で決めた」と発言。これに対してコーミー氏の部下だったFBI長官代行は、自分を含め職員の大部分はコーミー氏に全幅の信頼を置いていたと上院情報委で証言した。

批判勢力は、コーミー氏率いるFBIが、大統領選でトランプ陣営がロシア当局と結託した疑惑を捜査したのが、解任理由ではないかと非難している。

(英語記事 James Comey, FBI chief fired by Trump, due before Senate next week