眞子さまと婚約者の小室圭氏の交際が始まったのは5年ほど前。東京・渋谷の飲食店で開かれた留学に関する意見交換会だったという。

 NHKの婚約内定報道は、首相官邸と宮内庁の裏をかく政治的に絶妙なタイミングだった。政府は天皇の生前退位を1代限りで認める「退位法案」を5月19日に閣議決定し、与野党は今国会中に成立させることで合意していた。ただし、採決の際に行なう「付帯決議」の内容で対立があった。

 民進党が決議に「女性宮家」創設議論を盛り込むように主張し、創設に慎重な官邸は、政府の有識者会議がまとめた最終報告の「皇族数の減少に対する対策について速やかに検討を行うことが必要」という表現にとどめ、「女性宮家」の文言は入れたくなかった。

 婚約報道はその法案の閣議決定直前にぶつけられた。

 「眞子さまが結婚して皇籍を離脱すれば未婚の女性皇族は6人に減るから、国民の間にも女性宮家問題の関心が高まる。宮内庁は婚約内定が国会審議に影響しないように、法案成立後に発表する算段をしていたが、NHKに出し抜かれてしまった」(皇室ジャーナリスト)

眞子さまとの婚約について報道陣の質問に答える小室圭さん=5月17日、東京都中央区(桐原正道撮影)
眞子さまとの婚約について報道陣の質問に答える小室圭さん=5月17日、東京都中央区(桐原正道撮影)
 国会も敏感に反応した。報道当日、自民党の竹下亘氏と民進党の山井和則氏が電話で国対委員長会談を行ない、退位法案の審議入り前に付帯決議で合意を得る方針を決めた。官邸の思惑とは逆に「女性宮家」の文言を入れざるを得ない空気が強まっている。

 「眞子さまが皇籍を離脱した後、妹の佳子さまのご結婚の時に女性宮家を創設することはバランスから見ても考えにくい。女性宮家を創設するなら今回が最後のチャンスです。天皇陛下や秋篠宮のお考えを忖度した人物が、国会に問題提起するため、秋篠宮家に近いNHK記者に婚約内定報道のゴーサインを出したのではないか」(同前)