2017年06月19日 15:26 公開

過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)の掃討を目指す米国主導の有志連合は18日、シリア北部のラッカで政府軍機1機を撃墜した。

シリア国営テレビによると、シリア軍は、軍機がIS攻撃のため出撃していたと説明。撃墜されたことでテロとの戦いに「危険な影響」が及ぶと非難した。

米軍は発表文で、米国が支援する戦闘員たちがいた場所の近くをシリア軍機が爆撃したことから、自衛のために撃墜したと説明した。

発表文は「交戦規定に従い、また有志連合と連携勢力の集団自衛に基づき、ただちに撃墜した」と述べた。

撃墜された軍機は、クルド系とアラブ系の連合勢力「シリア民主軍」(SDF)がラッカ付近で支配下に置く町、ジャディンの上空を飛んでいた。

SDFは有志連合による空爆の支援を受けつつ、ISの要衝となっているラッカを包囲している。

米国によると、撃墜2時間前にシリアのバシャール・アサド大統領に忠誠を誓う勢力がSDFに攻撃を仕掛けてきたという。「大勢が負傷」し、SDFはジャディンから退却した。

米国はためらわず反撃したと述べる一方で、シリア政府との戦闘は望んでいないとした。

米軍は、「正当な対ISIS(ISの別称)作戦を実施する有志連合と連携勢力に対して示された、親シリア政府勢力による敵対的な意図と行為は容認できない」と述べた。

親シリア政府勢力はラッカでの戦闘に参加していないが、ラッカから南西の周辺地域でISと戦い進攻を続けている。

米軍は今月、シリアとイラクの国境にあるタンフ通行所近くで、親シリア政府勢力のドローン(無人機)から攻撃を受け、ドローンを撃墜している。

一方、イランの革命防衛隊は18日、シリア東部でIS戦闘員たちを標的にミサイル数発を撃ち込んだと発表した。

イランの首都テヘランで今月7日に国会議事堂などが攻撃を受け10数人が死亡した事件で、ISは犯行声明を出している。

(英語記事 US coalition downs Syrian army plane in Raqqa