2017年06月29日 14:56 公開

中国の習近平国家主席は29日正午(日本時間同日午後1時)、香港返還20年の記念式典に出席するため香港に到着した。

2013年の主席就任以来、習氏が香港を訪れるのは初めて。中国と香港の政治状況が緊迫の度合いを増すなかでの、象徴的な意味合いの高い訪問となった。

習氏と彭麗媛夫人は3日間の日程で香港国際空港に到着。軍楽隊や中国旗と香港の旗を振る子供たちに出迎えられた。

空港では短く、自分と中国は「これまでと同じように」香港の自治を支持すると述べた。

英国が1997年に香港を中国政府に返還した際、中国は「一国二制度」の下、高度な自治を認めると約束。独自の法体系や複数政党のある限定的な民主政治、集会や表現の自由なども保証した。

香港では英国からの返還20年を記念して、様々な公式行事が予定されている。林鄭月娥(キャリー・ラム)氏の行政長官就任式も7月1日に行われるほか、親中派と民主派の双方が大規模集会を計画している。

市内各地には厳重警備が敷かれており、複数の幹線道路が通行止めになっている。習主席の移動ルートをはじめ、市内各地に数千人の警官が配備されている。

習氏の訪問に先駆けて28日には、民主化運動の学生指導者ジョシュア・ウォン(黄之鋒)さんなど著名活動家が数人拘束された。ウォンさんたちは、香港返還を象徴するバウヒニアの花の像が置かれた広場で、民主化要求集会を開いていた。バウヒニア(紫荊花)像は、返還を記念して中国が香港に贈ったもの。

胡錦濤主席が2012年の返還15周年式典に出席した際には、香港の政治改革を中国政府が抑圧しようとしていると、数千人が集まって抗議した。

2014年9月には、民主化と梁振英行政長官の辞任を要求する大規模な抗議運動が、市内各地の幹線道路などを占拠した。

(英語記事 Xi Jinping: Chinese president makes first ever visit to Hong Kong