「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」。これは中国の有名な兵法書「孫子」に書かれている言葉です。簡単に言えば、まともに戦えば自身も傷つくので、真正面から戦わず策略などで相手を屈服させる方法が最も良い、ということです。

 これを実践してきたのが中国共産党で、どちらも真正面から戦って勝てなかった日本軍と国民党軍を戦わせ、最終的に勝利をおさめ中華人民共和国を建国しました。そして彼らは、戦争が終わっても一貫して日本を敵視し、終戦直後から捕虜を洗脳してから日本に送り返すなどの方法で日本に親中反日思想を持つ人間を増やし各界に潜り込ませるなど、様々な工作を日本に対して行ってきております。

 近年、中国の脅威が話題に上るようになってきましたが、それは戦後一貫として存在していたことに我々日本人が気付かなかっただけのことです。というか、日本自身が中国に大金をつぎ込み、その脅威を育ててきたと言っても過言ではありません。また、中国という国は「国力の大小で国境が変わる」との原理で動いており、実際にウイグル、チベット、モンゴル、南シナ海で、それを実行しています。

 今、日本が、かろうじて東シナ海で、それを食い止めることができているのは、過去に彼らが身に染みて味わった日本兵の強さの記憶と在日米軍の存在で、東に膨張し太平洋に進出したい中国にとっては、この二つが邪魔で仕方がないのです。だから彼らは、様々な手を使って日本人の弱体化や日米離間工作を行っているのです。彼らは天皇のために戦う兵士を恐れ、靖国神社が、その大きな役割を果たしていると考え、様々な理由をつけ首相の参拝に反対し、最終的には日本から皇室をなくすことを目標にしているのです。沖縄における反基地運動や、米国本土での慰安婦像設置運動の背後に中国がいるのも、日米離間工作という目的のためです。

 彼らは他にも、いわゆる南京大虐殺を世界記憶遺産に登録申請したり、日本の教科書の内容に口を出したりする一方で、パンダを貸与して親中ムードを作り上げるなど、硬軟織り交ぜありとあらゆる様々な方法で日本を弱体化しようとしています。尖閣諸島付近海域における中国公船の日常的な領海侵犯や小笠原諸島海域における中国漁船密漁団の狼藉は、日本人に「日本は、とても中国にはかなわない」と思わせ、戦わずに勝つためのもので、この中国の一貫した動きの中の一コマでしかないことを理解しなければなりません。

 たとえ日本が戦争を放棄しても、他国がそれを放棄しなければ戦争は起こるのです。既に「超限戦」という、目に見えない戦争はもう始まっているのです。


■超限戦

あらゆる手段で制約無く戦う戦争。通常戦、外交戦、国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦等々。